【これからの見通し】金曜日の米雇用統計を視野に、月替わり週が始まる 今週は金曜日に発表される米雇用統計がメインイベントとして注目される。それを控えて、あすにはJOLTS求人件数とコンファレンスボード消費者信頼感指数、水曜日にはADP雇用者数とISM製造業景気指数、木曜日には新規失業保険申請件数と製造業新規受注など一連の米経済指標発表が散りばめられている。 先週は米GDP確報値の上方改定がドル買い反応を広げたが、その原動力の一つが消費の強さだった。ただ、火曜日の消費者信頼感指数の予想は96.0と前回の97.4から鈍化する見込みとなっている。現況と期待指数の差異などをチェックしておきたい。 一連の米雇用統計関連指標も注目される。特に金曜日の雇用統計の非農業部門雇用者数の増減がポイントとなる。現時点での市場予想は5万人増と前回の2.2万人増からやや上向く見込み。ただ、水準的には依然として弱い数字が想定されている。まずは、あすの求人件数を確認することから始めたい。 きょうはどうか。米経済統計としては、中古住宅販売成約指数(8月)が発表される程度で、市場の注目度は低い。ロンドン・欧州時間には英消費者信用残高(8月)とマネーサプライM4(8月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(9月)とユーロ圏景況感指数(9月)などが発表される。 きょうはドル全体相場に影響を与えそうな経済指標は予定されていないようだ。ドル指数は週末を挟んで上値が重くなっている。材料難となるなかで、米GDP発表後のドル買いの動きに調整が入る格好となっている。 また、今週は9月から10月への月替わりの週でもある。月曜・火曜は9月末相場となり、フロー主導の動きがみられそうだ。一つのフローが終了すれば、突然流れが変化することもあり神経質な値動きを想定しておきたい。 発言イベント関連の予定は、ミュラー・エストニア中銀総裁、チポローネECB理事、センテノ・ポルトガル中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などECB当局者らの講演やイベント参加が欧州時間を中心に組まれている。米FRB当局者からは、ウォラーFRB理事、ムサレム・セントルイス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。また、ECB・クリーブランド連銀共催インフレ会議に、ハマック・クリーブランド連銀総裁、ラムスデン英中銀副総裁、レーンECBチーフエコノミストなどが参加する。 その他には、トランプ米大統領が米議会指導部と協議する。予算成立しなければ10月1日から一部政府機関閉鎖が懸念される。米雇用統計発表に影響がでる可能性も指摘される。また、トランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談を行う予定。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。