豪中銀会合は物価高警戒示し、豪ドル買い=オセアニア為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
豪中銀会合は物価高警戒示し、豪ドル買い=オセアニア為替概況

13時半の豪中銀金融政策会合結果発表で、政策金利は市場予想通りの据え置きとなった。声明では直近の月次CPIの上昇について、8月の会合で示された物価見通しを7-9月期は上回る可能性を指摘するなど、物価高への警戒が一部で見られたことで豪ドル買いが入った。対ドルで朝の0.6570台から、ドル売りもあって少し上昇して金利発表を迎え、0.6580台から0.6609まで上値を伸ばしている。その後のブロック総裁会見では11月会合について、11月に判断する旨が示された。市場では今会合結果発表前まで利下げと据え置きで見通しが拮抗、50%台ながら若干の利下げ優勢となっていたが、発表後は据え置きが優勢となっている。
対円では豪ドル高と円高が交錯。ドル円は米連邦政府機関閉鎖の可能性が警戒されてドル売り円買いが優勢。さらに財務省が本日実施した2年利付国債の入札の応札倍率が2009年以来となる低水準となり、金融機関の利上げへの警戒が強いことが示されたことで円買いが広がった。日本国債利回りは2009年以来の0.939%を付けている。この動きを受けて豪ドル円は上下。98円05銭から入札を受けて97円80銭割れへ下げるも、会合後の豪ドル高に98円15銭まで上昇。その後97円80銭台へ下落となった。

NZドルは米連邦政府機関閉鎖を受けたドル安と、豪ドル高の連れ高で落ち着いた動きながら上昇し、0.5796を付けた。対円では昼頃に86円13銭を付けたが、その後の円高進行に朝の水準を割り込み85円77銭を付けている。

*今週の主なオセアニア経済指標
豪州
09/30 10:30 住宅建設許可 (8月) 結果 -6.0% 予想 2.8% 前回 -8.2% (前月比)
09/30 13:30 中銀政策金利 (9月) 結果 3.6% 予想 3.6% 前回 3.6% 
10/02 10:30 貿易収支 (8月) 予想 63.2億豪ドル 前回 73.1億豪ドル 
NZ
09/30 09:00 ANZ企業信頼感 (9月) 結果 49.6 前回 49.7 
10/01 06:45 住宅建設許可 (8月) 前回 5.4% (前月比)

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