【本日の見通し】リスク警戒広がる、ドル円は上値の重い展開に 昨日より米政府の一部機関が閉鎖された。2018年以来となる。前回は過去最長35日間に及ぶ政府機関閉鎖となった。国防、国境警備、入院医療、裁判所など重要機関は開いており、FRBも予算と別会計になっているため閉鎖対象ではないが、多くの公共サービスが低下、航空管制などは開いているが、無給労働となるため、前回は欠勤が相次ぎ、航空フライトに支障をきたした。こうした社会的混乱を嫌気してリスク警戒のドル売り円買いが広がっている。 今月の利下げ期待も高まっている。明日の米雇用統計などの発表がこのままなく、閉鎖が長期化すると米消費者物価指数などの物価統計も発表が延期されることとなるため、利下げに向けたデータが不足しているとの一部の意見があるが、経済状況がそれで待ってくれるわけではなく、混乱を考えると利下げを実施するべきとの見方が強い。 こうした状況からドル円は昨日海外市場で一時146円59銭を付けた。その後147円台を回復してきているが、戻りは鈍いとみられ、ドル安円高方向のリスクが意識されるところとなっている。 クロス円も上値の重い展開が見込まれる。ユーロ円は一時172円31銭まで売りが出た。先週後半の175円台からの大きな下げ、昨日だけでも173円90銭台から1円半超の下げとなっており、リスク警戒の強さが意識される。ポンド円は一時197円90銭台を付けた。こちらもリスク警戒の円買いが優勢。今日もこうした状況が継続と見られ、戻りでは売りが出る展開が見込まれる。 ユーロドルは1.17台前半推移。米政府機関閉鎖を受けたドル安が支えも、対円でのユーロ売りが上値を抑えている。この後も1.17台推移が見込まれる。ポンドドルは1.34台後半推移。ドル安から一時1.35台を付けたが続かず、こちらも対円でのポンド売りが重石。 MINKABUPRESS 山岡
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