シカゴ大豆の夜間取引は軟調。11月限は1010セント台割れもあったが、直近は 1011セント台まで戻してる。前日の高値からは一時10セント以上の崩れており、 今夜再び買い直されるのか否かに注目したい。 ただ米中首脳会談が4週間も先のことであることや、現在、中国の国慶節の大型連休 期間中で、中国側から即座の反応が期待できないことを考えると、なかなか目先の騰勢 を維持することは難しそうだ。もっともこのまま11月限が10ドル台を維持して推移 すれば、トランプ米大統領の大豆相場を支えた「口先介入」も一定の効果があったとは 言えるだろう。 なお、米公共機関の一部閉鎖で、後述する<今夜の予定>は発表されない可能性もあ るので要注意。週間輸出成約高とセンサスビューローの月間大豆圧砕高に関しては、米 取引員のリポートで発表されないと報告されている。 前日のシカゴは反発。トランプ米大統領がこの日、「4週間後に中国の習近平国家主 席と会談する」と自身のSNSに書き込んだことで、今後の米国産大豆新穀の対中輸出 再開が期待された。これまで米国産大豆の最大の顧客である中国との関税を巡る貿易摩 擦で、同国の大豆輸入の南米産へのシフトが懸念されるなか、前週輸出税を一時撤廃し たアルゼンチン産大豆の大量買い付けが見られたことで、米大豆団体のトランプ米大統 領への陳情が続いていたが、今回の発表はそれを受けたものと見られる。 11月限は993.75セントまで下落したが、その後の急反発で高値は1020セ ントちょうどまであった。しかし引けは1013.00セントと、高値からかなり上げ 幅を削った。 <今夜の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】 18:00 雇用統計 2025年8月(EUROSTAT) ◆ アメリカ ◆ 【経済】 21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】 23:00 耐久財受注 2025年8月確報値(商務省) 【経済】 23:00 製造業新規受注 2025年8月(商務省) 【農産】 21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
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