[今夜の視点]海外原油=上値重いか、自主減産の次は協調減産との連想も

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.31ドル高の62.09ドルで
推移。本日これまでのレンジは61.57〜62.54ドル。
 今晩の海外原油は続落か。石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国が日量
50万バレル規模の生産枠引き上げを開始する可能性が意識されており、売り優勢の展
開が続きそうだ。主要産油国による日量166万バレル規模の自主減産が早々に巻き戻
されるなら、OPECプラス全体で実施している日量200万バレルの協調減産の解消
も警戒される可能性が高く、上値の重い展開が続くだろう。
 ただ、OPECプラスの中心的な目的は需要を満たし、市場の安定させることであ
る。この目的を果たすために生産枠の拡大を急いでいるならば、サウジアラビアやロシ
アは相場の上振れを警戒している。どのような要因による上振れを警戒しているのか不
明だが、自主減産や協調減産で相場の下振れを和らげる局面は終わったのだろう。
<今夜の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 小売売上高 2025年8月(香港統計局)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 雇用統計 2025年8月(EUROSTAT)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2025年9月(連邦統計局)
【経済】15:30 小売売上高 2025年8月(連邦統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】23:00 耐久財受注 2025年8月確報値(商務省)
【経済】23:00 製造業新規受注 2025年8月(商務省)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
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