大阪12月限ナイトセッション 日経225先物 45040 -30 (-0.06%) TOPIX先物 3090.5 -4.0 (-0.12%) シカゴ日経平均先物 45095 +25 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 2日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに動くとの期待が根強いなかで、エヌビディアなど半導体や人工知能(AI)関連株への買いが目立った。米政府機関の一部閉鎖による警戒感は重荷となったが、短期間で終了すれば米経済への悪影響は限られるとの見方もあり、リスク回避の動きは強まらなかった。主要な株価指数はいずれも史上最高値を更新。 S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、素材、消費者サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、電気通信サービス、商業サービス・用品の弱さが目立つ。NYダウ構成銘柄では、キャタピラー 、スリーエム 、ユナイテッドヘルス・グループ 、セールスフォース が買われた。半面、コカ・コーラ 、JPモルガン・チェース 、ベライゾン・コミュニケーションズ 、シェブロン が軟調。 シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は大阪比25円高の4万5095円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比40円安の4万5030円で始まった。直後につけた4万4930円を安値に切り返すと、米国市場の取引開始後には4万5230円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は再び4万5000円を割り込む場面もあったが、4万5000円近辺での底堅さがみられるなか、終盤にかけては4万5020円~4万5120円辺りで下げ渋る動きとなり、4万5040円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションで4万5000円を割り込む場面では底堅さがみられ、概ねオプション権利行使価格の4万5000円から4万5250円の狭いレンジでの推移だった。下値の堅さは意識されるものの、ボリンジャーバンドの+1σ(4万5210円)に上値を抑えられる形であり、同バンド突破を見極めたいところである。 米国市場の流れを引き継ぐ形から、本日もソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中する可能性がありそうだ。一方で、下期入りによる国内機関投資家の益出しの動きが観測されており、全体としては膠着感が強まりやすいだろう。 半導体やAI関連株の動向を見極めながらの展開のなかで、ソフトバンクグループなどが日経平均型を牽引するようだと、日経225先物へのロングが強まりやすい。ただ、積極的にポジションを傾けにくいなかでヘッジ対応の動きも入りやすいと考えられ、TOPIX先物へのショートに向かわせそうであり、結果的にNTロングの動きになりそうだ。 日経225先物はオプション権利行使価格の4万5000円から4万5500円のレンジを想定する。4万5000円を下回る局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。明日の自民党総裁選の結果が市場に与える影響が大きくならないとの見方がされているようであり、ポジションを傾けにくい状況であるが、若干ながらロングにシフトさせそうである。 2日の米VIX指数は16.63(1日は16.29)に上昇した。16.12と低下して始まり、一時15.93と75日移動平均線(16.16)を割り込み、25日線(15.82)に接近する場面もあった。その後反転し、75日線を上回って終えた。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中するなかで、相対的に日経平均型優位の展開になった。一時14.57倍まで上げており、1月23日につけた14.54倍を上回ってきた。本日もハイテク株への資金シフトが予想されるなか、+2σ(14.64倍)や2024年3月高値の14.84倍辺りが意識されやすいだろう。 株探ニュース
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