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ニューヨーク原油(NYMEX)
始 値 高 値 安 値 帳入値 前日比
2025/11 59.58 59.82 57.68 58.70 - 0.79
2025/12 59.17 59.39 57.29 58.27 - 0.80
2026/01 58.95 59.18 57.14 58.08 - 0.81
推定出来高 前日出来高 前日取組高 (前々日比)
未入電 828,244 2,058,445 (- 10,734)
帳入値 前日比
ヒーティングオイル 2025/11 219.76 - 5.21
2025/12 217.62 - 4.78
改質ガソリン 2025/11 182.86 - 1.52
2025/12 178.23 - 1.53
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.80〜0.79ド
ル安、その他の限月は0.81〜0.56ドル安。中心限月の11月限は0.79ドル
ドル安の58.70ドル。
米中の貿易摩擦懸念が再び高まるなか、この日発表された国際エネルギー機関
(IEA)の月報で、来年の世界原油の供給過剰が日量400万バレルを上回り、過去
最高になるとの見通しが発表されたことに圧迫されて、さらに底割れした。
先週は中国のレアアース輸出規制強化に対して、対中100%追加関税を示唆して強
硬な姿勢を示していたトランプ米大統領だが、この日はさらに中国が韓国造船大手、ハ
ンファオーシャンの米国子会社5社に対して中国との取引を禁じる制裁を科すと発表し
て、両国間の貿易摩擦がさらに激化する事態となっている。
米株はダウ平均株価は続伸したものの、ナスダックは反落するなどまちまちの展開と
なった。
11月限はアジアの時間帯の時間外取引ではおおむね59ドル台後半で推移していた
が、この時に付けた59.82ドルがこの日の高値となり、、欧州の時間帯は大きく崩
れる展開となりさらに底割れした。欧州の時間帯後半にに付けた57.68ドルがこの
日の安値となった、米国の時間帯は安値から大きく戻したが、59ドルの節目が上値抵
抗となった。
この日発表されたIEA月報では、2026年の世界原油需給が日量400万バレル
の供給過剰になるとの見通しが示された。2025年もすでに同190万バレルの過剰
となっているものの、これまで中国の大量買い付けで価格にあまり影響して来なかった
という。
中国商務省はこの日、韓国造船大手、ハンファオーシャンの米国子会社5社に対し、
中国との取引を禁じる制裁を科すと発表した。中国への制裁につながる米政府の対中調
査に協力したことが制裁理由としている。
米国はすでに入港する中国船の運航事業者から巨額の手数料の徴収を始めているが、
中国も報復措置として、米国船を対象に「特別港務料金」を課すと表明としており、両
国の報復合戦がエスカレートしている。
改質ガソリン、ヒーティングオイルともに反落。ともに原油の底割れで軟調に推移し
たが、とくに前日急伸していたヒーティングオイルの下げ幅が大きくなった。
今日の材料
・2026年の世界原油需給が日量400万バレルの供給過剰見通し=IEA月報。
・中国が韓国造船大手、ハンファオーシャンの米国子会社5社に対し、中国との取引を
禁じる制裁を科すと発表。
・米国はすでに入港する中国船の運航事業者から巨額の手数料の徴収を開始。
・中国も報復措置として、米国船を対象に「特別港務料金」を課すと表明。
MINKABU PRESS
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