NY原油市況=続落、米中貿易戦争の激化による景気悪化を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     58.60       59.42       58.20       58.27        - 0.43
  2025/12     58.15       58.93       57.78       57.84        - 0.43
  2026/01     58.06       58.71       57.63       57.69        - 0.39
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              821,749             2,056,033    ( - 2,412)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     217.48    - 2.28
                            2025/12     215.80    - 1.82
         改質ガソリン       2025/11     183.44    + 0.58
                            2025/12     178.41    + 0.18
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.43ドル
安。その他の限月は0.39〜0.20ドル安。
 米中貿易戦争が激化するなかで世界的な景気悪化や、それにともなう石油需要の下振
れが引き続き意識されている。ベッセント米財務長官は「中国に打撃を与え得る手段は
たくさんある」と中国を威嚇している。ただ、「中国とはここ数日間で実質的な協議を
行っており、今週さらに進展がある見込みである」と述べ、対立が一方的に激化してい
る印象を和らげている。
 米国がウクライナに巡航ミサイル「トマホーク」を供与する見通しであることは懸念
要因。トマホークを必要としているウクライナのゼレンスキー大統領は17日にトラン
プ米大統領と会談する。トマホークには核弾頭が搭載可能であることからロシアは強く
反発している。
 時間外取引で11月限は売り買いが交錯した後、一時59.42ドルまで強含んだ。
ただ、上値は重く、マイナス圏に沈むと58.20ドルまで下げた。
 改質ガソリンの期近2限月は反発。ヒーティングオイルの期近は続落。下げすぎた反
動でガソリンには買い戻しが入っているものの、原油安のなかで石油製品の上値は引き
続き重い。
今日の材料
・インドのモディ首相はロシアの石油を買わないと保証=トランプ米大統領
・ロシア産石油を購入するインドはほぼルーブルで決済=ノバク露副首相
・インド企業の一部は元建てで決済=同上
・ウィトコフ中東特使が辞任する可能性=ミドル・イースト・アイ
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