【市況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の上昇を受けて堅調となった。銀は当限が下落する一方、先限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が89〜257円高、金ミニが91.0 〜260.0円高、ゴールドスポットが895円高、銀が2.0円安〜4.6円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が5万0840枚、金ミニが2万4343枚、ゴ ールドスポットが1931枚、銀が12枚。 【NY金は逃避買いが支援】 金は逃避買いが支援要因になった。米中の貿易摩擦に対する懸念や米政府機関閉鎖、 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて安全資産として買われた。ベセン ト財務長官は米国は中国との対立激化もデカップリング(分断)を望んでいないとしつ つも、中国が信頼できない供給国であることが判明すれば、行動を起こさざるを得なく なるだろうと述べた。グリア米通商代表部(USTR)代表は中国によるレアアース (希土類)輸出規制の大幅拡大は、過去6カ月間にわたる米中通商合意を完全に反故 (ほご)にするものとの見解を示した。 米西部カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地方裁判所は、トランプ政権による 政府機関閉鎖中の職員削減について、労組側が提起した訴訟の審理が行われる間の差し 止めを命令した。ホワイトハウスはトランプ大統領の意向を受け、相当規模の政府職員 解雇を開始したと表明。14日に政権が裁判所に提出した書類によると、これまでに解 雇を通知された職員は8つの機関で約4100人に上る。 ヘグセス米国防長官は、ウクライナでの紛争が終結しなければ、米国と同盟国はロシ アの侵攻継続を巡り「代償を課すために必要な措置を講じる」と述べた。またトランプ 米大統領は、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザでの停戦合意を履行しなけれ ば、イスラエル軍によるガザでの戦闘再開を認めることを検討すると述べた。 金先限は上場来高値2万1013円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は1ドル=151円台半ばの円高に振れた。銀先限は253.0円まで上昇し た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、安全資産として買われた。 アジア市場では、朝方の4211.64ドルから、買い優勢となり、史上最高値を更新 した。 午前11時現在、4229.52ドルで推移、銀は5315セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4193.80ドル、銀が5236セント。 MINKABU PRESS
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