石油午前=大幅安、供給拡大や景気悪化懸念による供給過剰観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 国内石油市場は大幅安。石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産のほか、米中貿易
戦争による景気悪化や需要下振れが警戒されるなか、供給過剰懸念が強まっている。来
年にかけてOPECプラスの主要8カ国は、自主減産の巻き戻しを続ける見通し。米エ
ネルギー情報局(EIA)の週報では、米原油生産量は過去最高水準で推移。原油安が
強まっているなかでも減産の兆候は見られない。円相場は1ドル=150円前半で円
高・ドル安で推移。時間外取引でニューヨーク原油は売り優勢。
 日中取引開始後、原油の2026年3月限は5万6490円まで下げ幅を拡大。夜間
取引の安値をやや下回った。
 午前11時09分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
1890〜750円安。
 午前11時09分現在の出来高はガソリンが0枚、灯油が0枚、原油が432枚。
【非OPECプラスの供給拡大が相場の重し】
 仏エネルギー大手トタルエナジーズのパトリック・プヤンヌ最高経営責任者(CE
O)は、OPECプラス以外の供給が原油相場を1バレル=60ドルを下回る水準へ押
し上げているとの認識を示した。ただ、シェールオイル産業は減速し始め、来年半ばに
はOPECが市場のコントロールを取り戻すとも見通した。
【海外原油夜間取引=軟調】
 ニューヨーク時間外取引で12月限は前日比0.34ドル安の56.65ドルで取引
されている。本日これまでのレンジは56.64〜57.09ドル。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。