【市況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現 物相場の上昇を受けて上場来高値を更新したのち、上げ一服となった。銀は先限が上昇 した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が78〜662円高、金ミニが19.5 円安〜679.5円高、ゴールドスポットが1023円高、銀が4.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が6万7623枚、金ミニが2万9983枚、ゴ ールドスポットが938枚、銀が7枚。 【NY金は安全資産の買いが支援】 金は安全資産の買いが支援要因になった。SPDRゴールドの現物保有高は前日比 12.02トン増の1034.62トンとなった。米中の貿易摩擦に対する懸念や米政 府機関閉鎖が長期化するとの見方、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援 要因になった。ウォラーFRB理事は、雇用情勢を示す指標がまちまちとなっているこ とを踏まえ、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを支持すると述べ た。ミランFRB理事は、現在の金融政策は引き締め的に過ぎるとの見解を示し、25 ベーシスポイント(bp)の利下げではペースが遅すぎると述べた。一方、ザイオン ズ・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコープの地銀2行が、不正の疑いが ある融資の問題を明らかにし、地銀不安が高まった。 米ワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、共 同声明の代わりに議長総括を発表し、閉幕した。議長総括は世界経済のレジリエンス (強靭性)に言及すると同時に、戦争や貿易摩擦のほか、供給網の混乱、債務負担、異 常気象などによるリスクを警告した。 トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領とハンガリーの首都ブダペストで会談 し、ウクライナの紛争終結について協議すると述べた。今夜の米大統領とウクライナの ゼレンスキー大統領との会談では、巡航ミサイル「トマホーク」の供与について協議さ れるとみられている。 金先限は上場来高値2万1838円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は1ドル=150円台前半の円高に振れた。銀先限は254.0円まで上昇し た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、安全資産として買われ た。アジア市場では、朝方の4360.27ドルから、米地銀不安も支援要因となり、 史上最高値4377.59ドルを付けたのち、上げ一服となった。 午前11時現在、4300.80ドルで推移、銀は5358セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4220.22ドル、銀が5296セント。 MINKABU PRESS
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