円売り継続、ドル円は152円台後半に一段高=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、このところの流れを受けて円売りが継続している。ドル円は東京市場での上昇の流れを受けて152.70付近へと高値を伸ばしている。ユーロ円は177円付近へと上昇、ポンド円も203.70付近に高値を伸ばしている。ただ、ロンドン時間の値動きは東京市場ほどの勢いには欠けており、足元ではじり高の動きになっている。いわゆる高市トレードで、拡張的財政政策や金融緩和姿勢などが市場における日銀早期利上げ観測を後退させている。現時点まで、特段の円安けん制もみられていない。海外勢などによる円キャリー取引を誘発しやすい状況が続いている。米政府がロシア石油大手に制裁を加えるとの報道に原油先物が2週間ぶりの高値水準へと急上昇しており、豪ドルなど資源国通貨買いにつながる面も観察されている。豪ドル円は99円台前半に上昇している。米債利回りは上昇しているが、ドル全面高にはなっていない。相場の主導権は円相場が握っている。 ドル円は152円台後半での取引。東京朝方の151.82付近を安値に買われ続けている。東京午前に152円台半ばまで大幅に買われた。その後は売買が交錯しながら次第に水準を上げてきている。ロンドン市場では152.80付近へと小幅に高値を伸ばしている。 ユーロドルは1.15台後半での取引。ドル円の大幅上昇がドル買いに波及した面があり、1.1614付近を高値に足元では1.1580台へと軟化している。ユーロ円は円売りの動きで上昇。東京朝方の176.31付近を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を177円乗せ水準まで伸ばした。対ポンドではロンドン時間に入ってから軟調に推移している。ただ、前日までのポンド売り・ユーロ買いに調整が入る程度の動きにとどまっている。ECB当局者はいわゆるブラックアウト期間に入っており、金融政策などに関する発言は報じられていない。 ポンドドルは1.33台前半での取引。東京市場で1.3365付近から1.3330付近まで軟化したあとは、下げ一服。ロンドン時間では1.3350を挟んだ取引となっている。ポンド円はドル円とともに堅調。東京朝方の202.82付近を安値に、ロンドン時間には高値を203.79付近に伸ばしている。対ユーロでも買われ、ユーロポンドは0.8696付近から0.8682付近に軟化している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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