穀物4品見通し=コーンは米供給増加が米露関係悪化懸念を相殺しもちあうか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆11月限は今月15日まで1010セントを抵抗線としての安値圏で低迷
していた。16日以降は地合いを引き締め、安値圏から抜け出し、23日に今年9月
19日以来の高水準となる1045セントまで値を伸ばした。
 米中首脳会談が30日に開催される予定であることが明らかとなり、中国向けの米国
産大豆輸入再開期待が高まったことが大幅高の背景となっている。
 米産地での収穫進行に伴う供給増が見込まれるが、米中首脳会談への期待感から11
月限は短期線の5日間移動平均線が通る1032.25セント水準〜9月17日の高値
1052.75セント内でのレンジでの推移が見込まれる。
<コーン>
 シカゴコーン12月限は今月16日以降、425セントを上値抵抗線とするもちあい
が続いていたが、23日の取引でこれを上抜き、428.50セントをつけ、9月19
日以来の高値をつけるまで上放れた。
 米財務省によるロシア石油大手を制裁対象に加えた、との発表を受けてロシアからの
穀物供給不安が高まるなか小麦が堅調となったことが価格を押し上げる要因となった
が、コーン独自の強気材料には乏しい状況にある。
 米政府機関の一部閉鎖が影響し最新の状況は不明ながら、米国産コーンの収穫は順調
任天し、11月27日のサンクスギビングデー(感謝祭)前にはほぼ終了するとみられ
る。また、輸出検証高の発表再開により輸出は好調を維持していることが明らかとなっ
ているが、大豊作が見込まれる米国の供給増加が重石となり、ここさら先の上げ幅は限
られると見られる。ただ430セント超えとなると、買い戻しが増える可能性あり。
410セント台に反落となれば、安値拾いの買いが喚起され、下値堅く推移と予想。
<小豆>
 取組はゼロであり、手出し難が続いている。
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