NY原油市況=反発、米中首脳会談を控えた期待感が支えに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     60.18       61.02       59.70       60.48        + 0.33
  2026/01     59.83       60.58       59.37       60.16        + 0.38
  2026/02     59.61       60.26       59.20       59.94        + 0.39
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              793,941             1,880,493    ( - 4,471)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     242.43    + 3.71
                            2025/12     239.71    + 3.38
         改質ガソリン       2025/11     197.37    + 4.85
                            2025/12     189.07    + 2.73
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.33〜
0.38ドル高。その他の限月は0.31〜0.39ドル高。
 30日の米中首脳会談で、米中貿易戦争の沈静化が期待されていることが相場を押し
上げた。中国はレアアース輸出規制を解除し、米国が中国に対する敵対的な関税を完全
に撤廃すると期待されている。第2期目のトランプ米大統領が習近平主席と会談するの
は初めて。米ホワイトハウスは、米中首脳会談は午前11時から韓国で始まると発表し
ている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が減少し、年初来の低水
準で推移していることも下支え要因。4週間移動平均で米原油生産量は日量1363万
5000バレルまで増加し過去最高水準を更新しているうえ、石油輸出国機構(OPE
C)プラスは自主減産の解消による増産を続けているが、米原油在庫に上振れは見られ
ない。
 時間外取引で12月限は一時59.70ドルまで弱含んだが、売り買いが交錯し方向
感は限定的。通常取引開始後は61.02ドルまで上振れしたものの、高値から押し戻
されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。原油高に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 -685.8万(4億1597万)
ガソリン -594.1万(2億1074万)
留出油  -336.2万(1億1219万)
(クッシング地区)
原油 +133.4万(2257万)
今日の材料
・イスラエル軍のガザ空爆で104人が死亡、このうち46名が子供=AP通信
・制裁回避のため中国やインドはロシア産石油の瀬取りを活発化=報道
・米国のロシア制裁は短期間の混乱を引き起こすが、構造的な変化はない見通し=調査
会社ケプラー
・米原油在庫の市場予想は前週比300万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比400万バレル減
・ガソリン在庫は前週比630万バレル減
・留出油在庫は同440万バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比170万バレル増
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。