金・銀市況=金が総じて小幅高、午前中に軟調に推移後に円安などで戻す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/12          2026/10    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         19,424   + 15    19,833  + 52  : 3,962.26  - 17.56
銀          210.0    0.0     223.0  +0.8   : 4,769.00  -  9.00
プラチナ     7,480   + 56     7,290  + 49  : 1,594.20   + 4.70
パラジウム   7,100      0     7,000     0  : 1,419.97   + 9.04
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    153.52   +1.32  ユーロ・ドル相場   1.1619  -0.0010
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【市況】
 金が総じて小幅高。ニューヨーク市場での上げ一服を受けて売り優勢で始まった。そ
の後は、押し目を買われたが、ドル建て現物相場の軟化で軟調に推移。先限は正午前は
280円超の下落で推移。午後は1ドル=153円台前半まで円安進行、ドル建て現物
相場の反発から地合いを引き締めた。ただ戻り売り圧力は根強く、終盤は小幅安で推移
する場面があったが、引けにかけて買い優勢。他限月は変わらずの期中4月限を除き2
ケタ高で引けた。
 銀は先限が上昇。その他は出来ず。
 前営業日比は、金標準、金ミニが変わらず〜74円高、ゴールドスポットが86円
高、銀が変わらず〜0.8円高。
 推定出来高は、金が3万6614枚、金ミニが2万1163枚、ゴールドスポットが
2783枚、銀が2枚。
【金先限はパウエルFRB議長の発言で下げに転じるも午後に反転】
 金は小幅高。先限は夜間取引の前半から半ばまで堅調に推移した。しかし日本時間の
午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、パウエルFRB(米
連邦準備制度)議長が「12月の利下げは決して確定した結論には程遠い」との見解を
示したことで、ドル高となると潮目に変化があり、下げに転じた。夜間取引の終盤から
日中取引はドル建て現物相場の下落で下げ幅を拡大し、1万9446円まで下落。先限
でつけた28日の安値1万9413円が支持線となり、下値を切り上げた。
 午後になり、1万9850円まで反転したが、終盤は再度、マイナスサイドに軟化す
る場面があったが引けで買い優勢となった。
 24日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示す数字だ
ったため、12月のFOMCで今年3回目の利下げ期待が台頭。しかしFOMC後のパ
ウエルFRB議長の発言で水が差された。ニューヨーク市場の終盤からアジア市場でド
ル建て現物相場は3910ドル台まで値を崩した。ただアジア時間の午後になり、ドル
建て現物相は一時3980ドルを試すまで反発。ニューヨーク金時間外取引も急速に戻
した。
 午前11時から行われた米中首脳会談の内容が物足りない内容との声もあり、今後の
米中関係の先行き不安も金買いの一因になったもよう。ニューヨーク時間で金12月限
が4000ドル台に戻すことができるに注目。
【ロンドン=現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(F
OMC)の利下げ見通しが支援要因になったが、米FOMC後はドル高を受けて上げ一
服となった。アジア市場では、押し目を買われ、3962ドル台まで上昇したのち、反
落となり、正午頃に3918ドル台まで下落。その後、急速に切り返し、午後2時前に
3980ドルを試した。米中首脳会談が行われたが、今後の米中関係の不透明が買いの
一因になったもよう。
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