LME市況=全面安、米12月追加利下げ観測後退やハイテク関連株の下落で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物           3カ月物
    アルミ        2,858.90     -27.11     2,863.50  - 23.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00     0.00
     銅        10,895.61    -268.23    10,917.00  -266.50
    ニッケル      15,025.61    -136.40    15,230.00  -136.00
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 アルミ3カ月物は続落。2878.50ドルと続落で取引を開始。30日に行われた
米中首脳会談を織り込みアジア株式が頭重い動きとなったことが手掛かりとなって値位
置を落とした。欧州の時間帯には買い戻されたものの、米国時間は米連邦準備理事会
(FRB)のパウエル議長の発言を受けて12月の追加利下げ期待が後退したうえ、米
株式市場でのハイテク関連株の軟調な動きを受けて銅が急落するなか下値を探る動きと
なり、一時2837ドルの安値まで下落。終盤に買い戻されたものの、プラスサイド回
復に至らずに取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅反落。1万1123ドルで軟調で取引を開始。アジアの時間帯から
欧州の時間帯は1万1000〜1万11080ドルの限られたレンジ内での高下となっ
た後、米国の時間帯を迎えると軟化。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、
28〜29日にかけて開催された公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを決定し
ながらも、その後の会見で12月の追加利下げは確約されたわけではない、との見方を
示したことで米国の追加利下げ観測が後退したうえ、米株式市場ではハイテク関連株が
軟調となったことが弱材料視されて下げ幅を拡大した。1万0814.50ドルの安値
まで値を落としたところで買い戻されたが、1万0900ドル台を回復すると上値が重
くなり、250ドル超の下落のまま引けを迎えた。
 ニッケル3カ月物は大幅反落。1万5390ドルで堅調で開始したが、寄付値がこの
日の高値となった。アジアの時間帯序盤に値を落とした後は、欧州の時間帯を終えるま
で1万5260ドルを下値支持線とするもちあいで推移。米国の時間帯に一段安となり
1万5170ドルの安値に到達。安値からの戻り限られ、3ケタの下げ幅を記録する大
幅安で終了。
今日の材料
・30日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。上海株は反落。
・中国上海総合指数は反落、29.43ポイント安の3986.90ポイント。
・トランプ米大統領は、中国が米国産大豆の購入を再開、レアアースの輸出を継続、
 合成麻薬フェンタニルの違法取引を取り締まることを条件に対中関税を10%引き
 下げ、47%にすることで合意と公表。
・欧州株はまちまち。英FTFTは主要企業の堅調な決算を受けて買いが優勢。独DAX
 は米国の利下げ継続への期待感が後退し、売り注文が優勢。仏CAC指数は軟調。
・ドルは上昇。ドル円は1ドル=154円台半ばまで上伸。154円台を維持してニューヨ
 ーク時間の取引を終えた。ユーロドルは今月14日以来の安値となる1ユーロ=
 1.1544ドルまで下落。反発力は弱く終えた。
・米国株は下落。ニューヨークダウは109.88ドル安で続落。ナスダックス指数は
 377.33ポイント安(1.57%)で大幅安。
・ニューヨーク貴金属はドル高にも金が買い戻しで堅調に推移で全面高。ニューヨーク
 原油は小幅まちまち。期近は小幅高。

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