海外サマリー(30日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,015.9  + 15.2  シカゴ大豆  2026/ 1 1,107.75  +13.25
NY銀     2025/12 4,861.6  + 70.3  シカゴコーン 2025/12   430.25   -3.75
NYプラ    2026/ 1 1,614.3  + 13.5  NY原油   2025/12    60.57   +0.09
NYパラ    2025/12 1,473.20 +27.70  ドル・円               154.09   +1.37
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は154円台半ばまで上昇
 NY為替市場、ドル円は154円台に急上昇した。円安が加速したほか、ドル高の動
きも加わり、ドル円は高市トレードの高値153.25円付近を突破。ストップロスを
巻き込んで一気に2月以来の高値154.45円付近まで駆け上がっている。
 日銀決定会合後の植田総裁の会見が慎重な色彩が強かったことで、市場では12月利
上げへの期待が後退しており、早くても1月という見方が有力視されている。短期金融
市場での年内利上げの確率は45%前後。
 一方、前日のパウエル議長の会見でFRBの12月の追加利下げ期待にも不透明感が
増す中、日米金利差の縮小は想定よりも緩やかとの観測から、円キャリートレードの加
速を期待した円売りが再び過熱している模様。
◎NY貴金属=続伸、米中の通商合意で買い戻される
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が
12月利下げは既定路線ではないとしたことを受けて売り優勢となったが、米中の通商
合意をきっかけに買い戻し主導で上昇した。欧州時間に入ると、上値を伸ばしたが、ド
ル安一服に上値を抑えられた。日中取引では、ドル安再開を受けて買い優勢となった。
 銀12月限は米中の通商合意や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、金軟調につれ安となったが、米中の通商合
意を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されたが、ドル安一服に上値
を抑えられた。日中取引では、戻り売り圧力が強まったが、ドル安や金堅調を受けて地
合いを引き締めた。
 パラジウム12月限は米中の通商合意や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となっ
た。
◎LME=全面安、米12月追加利下げ観測後退やハイテク関連株の下落で
 アルミ3カ月物は続落。2878.50ドルと続落で取引を開始。30日に行われた
米中首脳会談を織り込みアジア株式が頭重い動きとなったことが手掛かりとなって値位
置を落とした。欧州の時間帯には買い戻されたものの、米国時間は米連邦準備理事会
(FRB)のパウエル議長の発言を受けて12月の追加利下げ期待が後退したうえ、米
株式市場でのハイテク関連株の軟調な動きを受けて銅が急落するなか下値を探る動きと
なり、一時2837ドルの安値まで下落。終盤に買い戻されたものの、プラスサイド回
復に至らずに取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅反落。1万1123ドルで軟調で取引を開始。アジアの時間帯から
欧州の時間帯は1万1000〜1万11080ドルの限られたレンジ内での高下となっ
た後、米国の時間帯を迎えると軟化。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、
28〜29日にかけて開催された公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを決定し
ながらも、その後の会見で12月の追加利下げは確約されたわけではない、との見方を
示したことで米国の追加利下げ観測が後退したうえ、米株式市場ではハイテク関連株が
軟調となったことが弱材料視されて下げ幅を拡大した。1万0814.50ドルの安値
まで値を落としたところで買い戻されたが、1万0900ドル台を回復すると上値が重
くなり、250ドル超の下落のまま引けを迎えた。
◎NY原油=小幅続伸、米中首脳会談を受けて売り買い交錯
 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。
 30日の米中首脳会談の内容を精査する市場参加者が多いなかで売り買いが交錯し
た。フェンタニル関税の10%引き下げや、中国がレアアースの新たな輸出規制を1年
間先送りすることなど、米中貿易摩擦でわずかな歩み寄りはあったものの、敵対的な関
税はほぼ維持され景気見通しの不透明感が残された。ただ、トランプ米大統領は次回の
首脳会談に言及し、双方が対話を重ねていく見通しであることから衝突拡大は意識され
ず。約1時間半という限られた会談のなかで、ロシア産原油についても話し合われた
が、中心的な話題ではなかったようだ。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。今月後半からの戻り歩調を維持し
た。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近〜期中は堅調、コーンは総じて下落
 大豆は期近〜期中は堅調、他は下落。
 米トランプ大統領と中国の習近平国家主席との首脳会談が開催され、この中で中国が
米国の大豆輸入に課していた最大15%の相互関税を引き下げることで合意したことを
受け、中国の米国産大豆輸入期待が高まり、期近〜期中限月は買い優勢となった。期近
3本が2ケタ高で引けた。
 コーンは総じて下落。
 米中首脳会談を受けて中国の米国産大豆輸入期待が高まり堅調となった大豆に追随す
る動きも見られたが、米産地での収穫は順調に終えると推測されるなかでの供給増加観
測が重石となり、売り優勢となる限月が目立った。
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