<大豆> シカゴ大豆1月限は10月28日に1100セント超えとなり、1108セントまで 浮上した後も騰勢を保ち30日に1114.50セントまで上伸となった。10月14 日に1020セント前後で低迷していたが、その後の2週間で94セント程度の上げ幅 を記録した。 大幅高の背景となったのが30日に開催された米中首脳会談だ。本会談では大豆も主 な議題の一つとして扱われるなか、中国は米国産大豆に対する15%の相互関税を引き 下げることで合意した。これにより中国への米国産大豆輸入増加期待が高まっているこ とで、今後もシカゴ大豆は堅調な値動きとなることが見込まれるが、その一方で材料織 り込みから上値も重くなりそうだ。 中国の需要増加期待に下値を支えられ、30日の安値1070.50セントを目先の 支持線とする動きを見込む。米政府機関の一部閉鎖が続き、最新の輸出動向の把握が難 しい状態が続いているが、中国側の米国産大豆輸入関税が引き下げられたにもかかわら ず中国の米国産大豆輸入が期待されていたほどの増加を見せない可能性もある点には注 意が必要となっている。なお11月の米農務省(USDA)からの月例需給報告は10 日の予定。 <コーン> 米中首脳会談に対する期待感を受けた大豆高に追随し、シカゴコーン12月限は 430セント台に乗せたが、その後は伸び悩みに転じている。米国の中国向けコーン輸 出は限られながらも、米中首脳会談に対する期待感がコーン市場でも買い支援要因にな っていたが、会談を終了したことで材料は織り込み感が強い。 また、米政府機関の一部閉鎖が続いていることで最新の状況の把握は難しいものの、 米国産コーン収穫は11月27日のサンクスギビングデー(感謝祭)前に終了すると見 られるなか供給量の増加が見込まれることが重石になっている。 大豆に買い一巡感が強まっていることも上値抑制要因となるなか、シカゴコーン12 月限は425〜435セントのレンジを中心にしたもちあい相場へのシフトが想定され る。11月の米農務省(USDA)からの月例需給報告は10日の予定。 <小豆> 取組はゼロであり手出し難が続いている。 MINKABU PRESS
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