NY原油市況=総じて上伸、ベネズエラ攻撃の報道は否定

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/12     60.30      61.38      59.99      60.98      + 0.41
  2026/01     59.91      60.96      59.61      60.60      + 0.40
  2026/02     59.64      60.59      59.32      60.26      + 0.35
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              654,509             1,887,570   (+ 12,176)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/11     243.12    - 2.88
                   2025/12     239.86    - 1.06
改質ガソリン        2025/11     199.31    - 1.03
                   2025/12     190.08    + 0.82

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は総じて上伸。終値の前営業日比は、期近2限月が0.40〜
0.41ドル高、その他の限月は0.02ドル安〜0.35ドル高。中心限月の12月
限は0.41ドル高の60.98ドル。

 11月2日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合
が開催されるため上値は重かったが、30日の米中首脳会談後に中国が米アラスカ州の
石油や天然ガスを購入する可能性についてトランプ米大統領が言及したことで下値も堅
かった。
 なお、米国がベネズエラ国内の軍事施設などを攻撃する決定を下したとの報道が流れ
たものの、トランプ米大統領はこれを否定した。

 12月限は、アジアの時間帯の時間外取引では60ドル台前半のもみ合いで推移。欧
州の時間帯前半に付けた59.99ドルがこの日の安値となりその後は上昇して、米国
の時間帯の前半にこの日の高値となる61.38ドルを付けた。その後は軟化して帳入
値は61ドル台を割り込んだ。

 米マイアミ・ヘラルドがこの日、米国がベネズエラ国内の軍事施設への攻撃を決定し
たと報じたことで、産油国の地政学的リスク浮上の見方で一気に上昇する場面もあった
が、トランプ米大統領は、大統領専用機「エアフォースワン」で、記者団の質問に答え
て攻撃を否定した。

 今週末の11月2日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンラ
イン会合が開催される。12月も日量13万7000バレルの増産することで合意する
ことが予想されている。

 米ベーカー・フューズによると、この日発表された米国内の稼働中の原油掘削装置
(リグ)数は414基と前週比6基減となった。
 改質ガソリンは総じて続伸、ヒーティングオイルは反落。まちまちの値動きとなった
が、この日納会を迎えた11月当限はともに軟調。
今日の材料
・トランプ米大統領、ベネズエラ国内の軍事施設への攻撃決定報道を否定。
・11月2日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は414基と前週比6基減=米ベーカー・
 フューズ

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