海外サマリー(31日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,996.5   -19.4  シカゴ大豆  2026/ 1 1,115.25   +7.50
NY銀     2025/12 4,816.0   -45.6  シカゴコーン 2025/12   431.50   +1.25
NYプラ    2026/ 1 1,575.4   -38.9  NY原油   2025/12    60.98   +0.41
NYパラ    2025/12 1,455.10  -18.10 ドル・円               154.06   -0.03
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は154円台を維持
 NY為替市場、ドル円は前日の急速な上げは一服しているものの、154円台での推
移は継続した。前日は10月上旬に高市トレードで付けた高値を一気に上抜け、154
円台に上昇。再び155円台を視野に入れている。
 本日も状況に変化はない。FOMC、日銀決定会合と2つのイベントを通過して、日
米金利差の縮小は想定よりも緩やかとの観測から、円キャリートレード加速への期待感
が高まっている。個人投資家や投機筋が下値で買っているようだ。テクニカル勢も買わ
ざるを得ない状態。
◎NY貴金属=反落、ドル高で手じまい売り
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金12月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退
を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、ドル
高や米ダラス地区連銀のローガン総裁とカンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁の
利下げ否定発言を受けて売り優勢となった。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測
後退を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、売り圧力が強まった。日中取引で
は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=アルミが反発、銅・ニッケルは続落
 アルミ3カ月物は反発。2865ドルと小幅高で取引を開始。押し目を買われたが、
中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が7カ月連続で50割れとなったことを受
けて戻りを売られた。その後は、ユーロ圏の企業の景況感の小幅改善を受けて押し目を
買われると、2896ドルまで上昇した。ニューヨーク時間は、米ダラス地区連銀のロ
ーガン総裁とカンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁の利下げ否定発言を受けてド
ル高となったが、下値は限られた。
 銅3カ月物は続落。1万0929.50ドルで堅調で取引を開始。中国の製造業購買
担当者景気指数(PMI)が7カ月連続で50割れとなったことを受けて戻りを売ら
れ、欧州時間に入ると、軟調となって1万0806ドルまで下落した。ただユーロ圏の
企業の景況感の小幅改善を受けて下げ一服となり、ニューヨーク時間は株高が下支えに
なった。
◎NY原油=続伸、ベネズエラ攻撃の報道は否定
 ニューヨーク原油は続伸。
 11月2日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合
が開催されるため上値は重かったが、30日の米中首脳会談後に中国が米アラスカ州の
石油や天然ガスを購入する可能性についてトランプ米大統領が言及したことで下値も堅
かった。なお、米国がベネズエラ国内の軍事施設などを攻撃する決定を下したとの報道
が流れたものの、トランプ米大統領はこれを否定した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は上伸、コーンは期近2本が小幅高
 大豆は上伸。
 30日の米中首脳会談で中国の米国産大豆の輸入再開が合意された強気のインパクト
がこの日も続いた。早速1月積みで4カーゴ、25万トンの米国産大豆が成約されたこ
とが報じられている。
 ベッセント米財務長官は30日、中国が米国産大豆を来年1月までに1200万ト
ン、さらに今後3年間は少なくとも年間2500万トンを輸入することで合意したこと
を明らかにしている。なお、2024年の中国の米国産大豆の輸入実績は2400万ト
ン。またこの日11月当限が受渡通知開始日を迎えたが、通知量は677枚だった。

 コーンは小幅まちまち。期近2本は小幅高。
 大豆や小麦が上昇したことは下支え要因となったが、コーンの独自の支援材料に乏し
いなか、収穫進捗率が90%近くに達していることが予想されて、新穀の出回り圧力も
強まり現物の上値も重くなっていることで買い意欲が強まらなかった。
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