シカゴコーン市況=軒並み上伸、大豆・小麦の堅調に追随高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    431.00      435.00      427.75     434.25     + 2.75
  2026/03    443.25      447.50      440.50      446.75      + 2.75
  2026/05    452.00      456.25      449.75      455.75      + 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       390,936      364,110        1,608,396 (- 2,354)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(10月30日までの週)
 コーン:166万8781トン(前週改定値:124万2451トン)
  小麦: 35万0293トン(前週改定値: 26万9420トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月9日−11月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは軒並み上伸。前日比は2.25セント〜4.25セント高。中心限月の12
月限は3.25セント高の434.75セント。

 大豆や小麦の上昇が引き続き買い支援要因となった。ただ、米国の中国向けコーン輸
出量は限られているうえ、米国での収穫を終了したことで供給量の増加圧力が高まって
いることが重石となり上げ幅は限られた。
 12月限は431セントで取引を開始した後に434セント前後に値を伸ばした後は
欧州の時間帯を終えるまで431.50セントを下値支持線にしての高もみとなった。
米国の時間帯に427.75セントまで一気に値を落としたが、その後は大豆高に追随
する買いを受けて浮上し435セントの高値に到達。高値に何度か顔合わせした後、高
値に近い水準を維持して終えた。
 米農務省(USDA)発表の10月30日までのコーン週間輸出検証高は166万
8781トンで前週の124万2481トンを上回った。一方の累計は1225万
6942トンで前年の747万4186トンを約64%上回っている。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では11月1日から2日にかけて前線が到来し、長期間の乾燥の後で
ようやく降雨が発生。大豆の発芽および生育にとっての土壌水分不足が懸念されるが、
まとまった雨量を伴う降雨が続く見通しとなっている。
 アルゼンチン産地ではコーンの生育にとって適した状態が続いている。土壌水分は
今月から増加する大豆の作付にとっても良好であるうえ、冬小麦の生育状態も良好。
今週から来週にかけて複数の前線が到来し降雨が続くなか、穀物は良好な状態を維持す
ると見られる。

 シカゴ小麦は大幅続伸。中国による米国産小麦購入の可能性が浮上したことが買い支
援要因となった。また、大豆が大幅高となったことに追随する買いも見られて大きく値
を伸ばし、12月限は一時は8月1日以来の水準となる545セントまで上昇。高値で
は転売も見られたが、540セント台を維持して取引を終えた。
 中心限月の12月限は前日比9.50セント高の543.50セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは11月1日から2日にかけて局地的な降雨が発生。今後10日間は
少雨傾向のなか、気温の変動が見られそうだ。また今後は強風が見られる可能性がある
が、湿度が極端に低い場合は自然発火が発生する懸念が高まりそうだ。

今日の材料
・ブラジル産地では11月1日から2日にかけて前線が到来し慈雨が発生。
・ブラジル産地では今後も雨がちな天気が続き乾燥傾向にある土壌水分は回復へ。
・アルゼンチン産地ではコーンの生育にとって適した状態が続く。
・10月30日までのコーン週間輸出検証高は166万8781トンで前週の124万
 2481トンを上回る。

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