[今日の視点]貴金属=金とプラチナが反落、現物安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金とプラチナが反落して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の下落を
受けて売り優勢となろう。銀は8月限が上昇した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラ
チナがドル建て現物相場の下落を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は8.95ドル安の
3999.77ドル、銀が117セント安の4807セント、プラチナが46.75ド
ル安の1574.50ドル、パラジウムは22.52ドル安の1444.18ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.18/20円で、前営業日の
大引け時点から0.02円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が2万0205円前後、銀は225.0円前後、プラチ
ナは7300円前後、パラジウムは7000円前後。
【NY金は手じまい売りが圧迫】
 金は前週末の海外市場でドル高による手じまい売りが圧迫要因となり、週明けは米I
SM製造業景気指数の低下を受けて下げ一服となった。
 金は手じまい売りが圧迫要因になった。ダラス連銀のローガン総裁は、ダラスでのイ
ベントで「今回利下げを行う必要はないと考えた」と述べた。米カンザスシティー地区
連銀のシュミッド総裁は、高インフレが継続し、物価圧力が経済に広がりつつある兆し
が見られる中で利下げを実施すれば、物価安定に対する連邦準備理事会(FRB)の信
認が損なわれる恐れがあると考え、今回の決定会合で利下げに反対票を投じたと述べ
た。
 10月の米ISM製造業購買担当者景気指数は48.7となった。前月の49.1か
ら低下し、8カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回った。新規受注が低迷し
ているほか、関税の影響でサプライヤーの納入に時間がかかっていることが背景にあ
る。
 銀は海外市場は、ドル高などを受けて売り優勢となった。
【プラチナは金軟調につれ安】
 プラチナは海外市場は、金軟調につれ安となった。
 プラチナは米金融当局者の利下げ否定発言や金軟調が圧迫要因になった。米カンザス
シティー地区連銀のシュミッド総裁は、高インフレが
継続し、物価圧力が経済に広がりつつある兆しが見られる中で利下げを実施すれば、物
価安定に対する連邦準備理事会(FRB)の信認が損なわれる恐れがあると考え、今回
の決定会合で利下げに反対票を投じたと述べた。
<今日の予定>
・キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
・米貿易収支 2025年9月(商務省)、発表延期見通し
・米耐久財受注 2025年9月確報値(商務省)、発表延期見通し
・米製造業新規受注 2025年9月(商務省)、発表延期見通し
MINKABU PRESS 東海林勇行

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