[今夜の視点]海外原油=売り買い交錯か、増えない在庫と供給過剰見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.18ドル安の60.87ドルで
推移。本日これまでのレンジは60.78〜61.03ドル。
 今晩の海外原油は売り買いが交錯しそうだ。石油輸出国機構(OPEC)プラスが増
産を続けていることで供給過剰懸念が強まっている一方、米エネルギー情報局(EI
A)が発表する週報で原油在庫は低迷しており、その兆候は見られない。調査会社ボル
テクサが発表する原油の海上在庫は増加が一巡し、国際エネルギー機関(IEA)が見
通すようなコロナ禍並みの供給過剰が到来する兆しは今のところない。供給過剰見通し
にこだわるなら、タイトな米原油在庫は無視すべきだろうが、増えない在庫を眺めつつ
供給過剰を見通すわけにもいかず、市場参加者は心理的に板挟みである。拠り所にすべ
き手がかりは何か判断できるまで、悩ましい局面が続きそうだ。
<今夜の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】22:30 貿易収支 2025年9月(商務省)
【経済】11/5 00:00 耐久財受注 2025年9月確報値(商務省)
【経済】11/5 00:00 製造業新規受注 2025年9月(商務省)
【工業】11/5 06:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 貿易収支 2025年9月(カナダ統計局)
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