【これからの見通し】株式市場に調整圧力、為替相場も神経質に きょうは米ADP雇用統計 11月は波乱の相場展開となっている。AI関連株に高値警戒感が強まり、株式市場には調整が強まっている。先週の米FOMC後に市場での12月利下げ観測がやや後退、数少ない米経済統計ではISM指数が弱含んだ。また、11月はファンドなどが手仕舞い売りやリバランスを行う時期でもあり、売買が交錯しやすい面がある。 一方で、米中貿易摩擦は一服している。今日は中国が10日から米製品の一部に対する24%関税を1年間停止すると表明している。米中関係がひとまず落ち着いたことは、市場のボラティリティーを落ち着かせる効果がありそうだ。 ただ、冒頭で示したように株式市場が不安定となっており、この状況がいつまで続くのか。このあとの欧州や米国の株式市場動向を確認したい。 そして、きょうは数少ない米注目指標であるADP雇用者数(10月)が発表される。前回9月は3.2万人減と弱い結果だった。今回の市場予想は3万人増程度が見込まれている。ただ。エコノミスト予想はかなり幅広く分散しており、2万人減から7万人増とまちまちになっている。先の読みづらい状況が示されているようだ。発表は日本時間午後10時15分に予定されている。 また、日本時間6日零時には米ISM非製造業景気指数(10月)が発表される。市場予想は50.8と前回の50.0から上昇する見込み。6月以降は景気判断分岐点50を上回っている。消費の底堅さが示されている状況だ。 発言イベント関連では、ナーゲル独連銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁、ブリーデン英中銀副総裁、テュディン・スイス中銀理事などのイベント参加や講演が予定されている。また、このあとの午後4時からは三村財務官がブルームバーグ主催グローバル・クレジット・フォーラムに出席する予定だ。口先介入があるのかどうか、念のため注意しておきたい。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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