大阪12月限 日経225先物 50530 -980 (-1.90%) TOPIX先物 3278.0 -32.0 (-0.96%) 日経225先物(12月限)は、前日比980円安の5万0530円で取引を終了。寄り付きは5万1000円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万1200円)を下回る形で売りが先行した。直後につけた5万1030円を高値に下落幅を広げ、現物の寄り付き時にはボリンジャーバンドの+1σ(5万0700円)水準まで売られた。さらに同バンドを明確に下抜けたことで下へのバイアスが強まり、前場中盤には5万円の大台を割り込んだ。前場終盤にかけては中心値となる25日移動平均線(4万8610円)が射程に入るなかで、4万9110円まで下げ幅を広げる場面もみられた。 ただ、ランチタイムでは押し目待ち狙いのロングが短期筋のショートカバーを誘う形となって下落幅を縮め、後場の取引開始時には5万円の大台を回復。5万円を挟んで保ち合いを継続するなかで、終盤にかけて下げ幅を縮める形だった。10月半ばの急落局面と同様、長い下ヒゲを残す形で+1σ近辺まで下げ幅を縮めてきており、同バンドを早い段階で上回ってくるかが注目されよう。 米国市場で半導体や人工知能(AI)関連株の売りが目立ったこともあり、アドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]が大きく売られたことで、先物市場ではショートを仕掛けやすくさせた。両銘柄と東京エレクトロン<8035>[東証P]の3社で日経平均株価を1000円余り押し下げたことで、ヘッジ対応のショートの動きも入ったようである。 日経225先物は4万9110円まで急落した後に5万円水準での攻防を経て、引け間際にはショートカバーで5万0530円まで回復した。これまでの急ピッチの上昇に対する調整となれば、引き続き値幅の出やすい状況がありそうだ。ただし、米国市場に関してゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーのCEO(最高経営責任者)が株式相場の調整に言及したほか、空売りで名を馳せた著名投資家が率いるファンドがエヌビディアとパランティア・テクノロジーズ のプットオプションを新規取得していたことが明らかとなり、これらに過剰に反応した面も大きいだろう。 目先的には戻り待ち狙いのショートが入りやすい需給状況になりそうだが、+1σを上回ってくると、同バンドを挟んだ5万円から5万1000円辺りでの底固めが意識されてくる可能性はあろう。そのため、5万円に接近する局面では、押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。 また、ソフトバンクグループが25日線を割り込んできたことで調整一巡が意識されるほか、アドバンテストは売り一巡後は下げ渋る動きだった。両銘柄に対する押し目買い意欲の強さを見極めたいところでもある。 NT倍率は先物中心限月で15.41倍に低下した。NTロングの巻き戻しが強まるなかで一時15.31倍まで下げ、+1σ(15.39倍)を割り込む場面もみられた。ただ、その後は下げ幅を縮めており、+1σを上回って終えている。同バンドまでの調整を経て、再びNTロングに振れる可能性は意識しておきたい。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万8096枚、ソシエテジェネラル証券が3万2962枚、SBI証券が6071枚、サスケハナ・ホンコンが5958枚、バークレイズ証券が5824枚、モルガンMUFG証券が5786枚、JPモルガン証券が5209枚、ゴールドマン証券が4048枚、みずほ証券が3424枚、BNPパリバ証券が3154枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が5万6545枚、ソシエテジェネラル証券が4万7696枚、バークレイズ証券が1万2751枚、JPモルガン証券が1万0989枚、ゴールドマン証券が6778枚、モルガンMUFG証券が6494枚、BNPパリバ証券が4851枚、サスケハナ・ホンコンが4739枚、ビーオブエー証券が4583枚、みずほ証券が2637枚だった。 株探ニュース
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