[今日の視点]貴金属=反発、NY高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて
堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.95ドル高の
3978.35ドル、銀が28セント高の4801セント、プラチナが16.98ドル
高の1564.50ドル、パラジウムは14.44ドル高の1416.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.05/07円で、前営業日の
大引け時点から0.33円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が2万0030円前後、銀は230.0円前後、プラチ
ナは7230円前後、パラジウムは7000円前後。
【NY金は安値拾いの買いが支援】
 金はきのうの海外市場では、安値拾いの買いが入った。
 金は安値拾いの買いが支援要因になった。米金融大手モルガン・スタンレーとゴール
ドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)ブームを背景にハ
イテク企業がけん引する現行の株高トレンド について、調整局面に向かう可能性があ
ると警告した。アジア市場でドル高が一服し、買い戻し主導で上昇したことも支援要因
になった。
 ただ米経済指標が好調な内容となり、ニューヨーク市場でドル高に振れたことは上値
を抑える要因である。10月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は大幅に回復し、
4万2000人増となった。市場予想は2万8000人増だった。米ISM非製造業総
合指数は52.4と、8カ月ぶりの高水準を付けた。新規受注の堅調な増加を背景に前
月の50.0から上昇した。市場予想は50.8。
 銀はきのうの海外市場は、金堅調につれ高となった。
【プラチナは金堅調につれ高】
 プラチナはきのうの海外市場は、金堅調につれ高となった。
 プラチナは金堅調が支援要因になった。金に安値拾いの買いが入った。株式市場の調
整局面が警告されたことなどが背景にある。一方、上海プラチナの出来高は伸び悩み、
中国勢の買い見送りが続いていることは上値を抑える要因である。
<今日の予定>
・独鉱工業生産指数 2025年9月(経済技術省)
・ユーロ圏小売売上高 2025年9月(EUROSTAT)
・英中銀政策金利公表(BOE)
・米新規失業保険申請件数(労働省)、発表延期見通し
・米卸売在庫 2025年9月確報値(商務省)、発表延期見通し
MINKABU PRESS 東海林勇行

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