石油午前＝下落、供給過剰が懸念されるなか米原油在庫が増加

【市況】
　国内石油市場は下落。供給過剰懸念が根強いなかで、米エネルギー情報局（ＥＩＡ）
が発表した週報で原油在庫が増加したことが重し。季節的に製油所稼働率は低水準で、
製油所への原油投入量は鈍化している。円相場が１ドル＝１５３円後半で推移し、前日
よりも円安・ドル高推移しているが、本日の東京時間帯は円買い・ドル売りがやや優
勢。時間外取引でニューヨーク原油は小動き。
　日中取引開始後、原油の２０２６年３月限は下落。６万０３９０円まで下げ、夜間取
引の安値を下回った。
　午前１１時１３分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
１８３０〜３２０円安。
　午前１１時１３分現在の出来高はガソリンが０枚、灯油が０枚、原油が７１９枚。
【米国の減衰率の高まりはリスク要因】
　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の発表によると、米国本土４８州において、既存の油
田・天然ガス坑井からの生産量は時間とともに減少しており、新たな坑井を掘らなけれ
ば生産量を維持・増加させることができなくなっている。例えば、２０２３年１２月か
ら２０２４年１２月の期間で、２０２３年以前に稼働を開始した坑井からの生産量が日
量６７０万バレルとなり、前年同期比で日量４３０万バレル減となった。この減産は２
０２４年に新たに掘削された約１万５０００本の坑井による増産で埋め合わされたが、
水平掘削坑井の増加で生産量が時間とともに落ちる減衰率が高まっている。加速する生
産の減衰を埋め合わせるためには新規の掘削が必要。
【海外原油夜間取引＝小動き】
　ニューヨーク時間外取引で１２月限は前日比０．０２ドル高の５９．６２ドルで取引
されている。本日これまでのレンジは５９．５５〜５９．７４ドル。
MINKABU PRESS

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