【市況】 金が反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、利食い売 りなどが出て上げ一服となり、一時マイナスサイドに転じた。銀の商いは成立しなかっ た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が22〜213円高、金ミニが2.0〜 67.5円高、ゴールドスポットが617円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万0958枚、金ミニが1万1027枚、ゴ ールドスポットが545枚、銀が0枚。 【NY金は安値拾いの買いが支援】 金は安値拾いの買いが支援要因になった。米金融大手モルガン・スタンレーとゴール ドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)ブームを背景にハ イテク企業がけん引する現行の株高トレンド について、調整局面に向かう可能性があ ると警告した。アジア市場でドル高が一服し、買い戻し主導で上昇したことも支援要因 になった。 ただ米経済指標が好調な内容となり、ニューヨーク市場でドル高に振れたことは上値 を抑える要因である。10月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は大幅に回復し、 4万2000人増となった。市場予想は2万8000人増だった。米ISM非製造業総 合指数は52.4と、8カ月ぶりの高水準を付けた。新規受注の堅調な増加を背景に前 月の50.0から上昇した。市場予想は50.8。 金先限は夜間取引で2万0063円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因 になった。円相場は1ドル=154円台前半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、安値拾いの買いが入っ たことを受けて堅調となった。アジア市場では、朝方の3970.60ドルから、米連 邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて売り優勢となり、3964ドル台ま で下落したのち、下げ一服となった。 午前11時現在、3975.72ドルで推移、銀は4780セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3971.40ドル、銀が4773セント。 MINKABU PRESS
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