【これからの見通し】きょうは英中銀金融政策発表、票割れに変化はあるのか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】きょうは英中銀金融政策発表、票割れに変化はあるのか

 きょうは英中銀金融政策発表が注目される。政策金利予想は据え置きが優勢。5分の1程度のエコノミストが0.25%利下げを予想している。政策決定の背景となる英雇用関連やインフレ関連の指標はいずれも弱含みとなる傾向がみられている。直近の英CPI前年比は+3.8%と引き続き高水準だったが、コア前年比や前月比は伸びが鈍化した。英中銀は4%でピークアウトする見通しを示している。英秋季予算案の発表を控えて、不透明感が広がっていることも心理的な影響がありそうだ。

 注目ポイントは金利投票の内容となろう。前回会合では7対2での据え置きだった。2名が利下げを主張していた。そして、今回の市場予想では6対3での据え置き予想が有力。ハト派委員のディングラ理事、テイラー理事、そしてラムズデン副総裁などが利下げ主張と予想されているもよう。今回も7対2となる場合はポンド買い、5対4の僅差となる場合はポンド売り反応が強まりそうだ。

 今回は経済予測やベイリー総裁会見も予定されており、いわゆるスーパーサーズデーとなる。情報量は豊富なものとなりそうだ。金利発表は日本時間午後9時、ベイリー総裁会見は午後9時半に始まる予定。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ鉱工業生産指数(9月)、スウェーデン消費者物価指数(CPI)(速報値)(10月)、スイス雇用統計(10月)、ユーロ圏小売売上高(9月)、ノルウェー中銀政策金利(11月)、英建設業PMI(10月)、米チャレンジャー人員削減数(10月)、カナダIvey購買部協会指数(10月)、ブラジル貿易収支(10月、メキシコ中銀政策金利(11月)なども予定されている。

 発言イベント関連では、ベイリー英中銀総裁会見が注目されるが、そのほかにもコッハー・オーストリア中銀総裁、シュナーベルECB理事、ウィリアムズNY連銀総裁、デギンドスECB副総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、バーFRB理事、ハマック・クリーブランド連銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、ウォラーFRB理事、ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁などが経済イベントに出席および講演を行う予定。ECBは当面、金融政策を据え置く見込みとなっており、市場の関心は米当局に集まることとなる。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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