株価指数先物【引け後】 +1σが抵抗になると4万9000円が射程に入る

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 50860 +330 (+0.65%)
TOPIX先物 3313.5 +35.5 (+1.08%)

 日経225先物(12月限)は前日比330円高の5万0860円で取引を終了。寄り付きは5万1260円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万1205円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。直後につけた5万1300円を高値に戻り待ち狙いのショートが優勢となり、前場終盤にかけて5万0630円まで上げ幅を縮める場面もみられた。

 売り一巡後はランチタイムで押し目狙いのロングが入る形で切り返し、後場中盤にかけて5万1000円台を回復。ただし、5万1000円近辺での戻り待ち狙いのショートも意識されるなかで一進一退の値動きとなり、終盤にかけて上げ幅を縮めた。

 米国市場で主要な株価指数が上昇したことで、東京市場でも前日の大幅下落に対する自律反発となった。しかし、5万1000円からの上値の重さが意識され、ボリンジャーバンドの+1σ(5万0840円)水準での攻防が目立った。同バンドが抵抗線として機能する形になると、押し目狙いのロングを手控えさせそうだ。

 買い先行で始まったソフトバンクグループ<9984>[東証P]が寄り付き後に乱高下したことが手掛けにくくさせた面もあったが、25日移動平均線を上回って終えている。また、アドバンテスト<6857>[東証P]が堅調なほか、「ユニクロ」の10月の国内既存店売上高を発表したファーストリテイリング<9983>[東証P]も日経平均株価を支えているため、積極的なショートも仕掛けにくい状況である。

 決算が本格化するなかで、明日はフジクラ<5803>[東証P]の発表が予定されている。同社も指数インパクトが大きく、AIデータセンター関連として人気化し、株価は最高値圏で推移している。決算発表を前に売り方の買い戻しが強まるようだと、先物市場でもショートカバーを誘う可能性はあろう。

 日経225先物は+1σ水準での攻防が続きそうだが、同バンドはナイトセッションで5万0910円辺りに切り上がってきている。+1σ突破から5万1000円処で底堅さをみせてこないと、次第に抵抗線として意識されてくることも考えられ、その場合には25日線を支持線とした4万9000円から5万1000円のレンジに移行することになろう。まずは+1σ突破を待ちたいところである。

 NT倍率は先物中心限月で15.34倍に低下した。15.53倍に上昇して始まったが、その後は下げに転じている。+1σ(15.41倍)をキープできなかったことで、NTロングの巻き戻しが意識されやすいと考えられ、目先的には25日線(15.08倍)辺りが射程に入りそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万0336枚、ソシエテジェネラル証券が1万1821枚、サスケハナ・ホンコンが3884枚、バークレイズ証券が3406枚、野村証券が2360枚、モルガンMUFG証券が2163枚、ゴールドマン証券が2148枚、JPモルガン証券が1802枚、ビーオブエー証券が1007枚、SBI証券が978枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万7587枚、ソシエテジェネラル証券が2万3987枚、JPモルガン証券が6540枚、バークレイズ証券が6126枚、モルガンMUFG証券が5147枚、ゴールドマン証券が3825枚、ドイツ証券が2727枚、サスケハナ・ホンコンが2708枚、シティグループ証券が2457枚、ビーオブエー証券が2089枚だった。

株探ニュース

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