NY金・銀市況=反落、リスク回避が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/12)  3992.4     4028.7      3973.2      3991.0     -  1.9
          (26/ 2)  4015.0     4061.5      4007.3      4024.2     -  2.0
   銀     (25/12)  4785.0     4861.5      4741.0      4795.0     -  7.2
         (26/ 3)  4848.5     4919.5      4799.0      4853.5     -  6.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           208,786       195,416       453,313        (+  2,914)
  銀           60,972        53,430       156,033        (+    776)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          46,912.30  - 398.70
     前日  154.12/14   1.1487/89   ・ナスダック         23,053.99  - 445.81
     本日  153.01/03   1.1547/49   ・10年米国債利回り      4.09  -   0.06
・NY原油  (25/12)   59.43 - 0.17  ・SPDR保有金残高  1,038.63      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が3.7〜0.4ドル安、中心限月の12月
限が1.9ドル安、銀が13.3〜6.8セント安、中心限月の12月限は7.2セン
ト安。
 金12月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退
を受けて売り優勢となったが、手じまい売り一巡後は押し目を買われた。欧州時間に入
ると、もみ合いとなった。日中取引では、リスク回避の動きを受けて手じまい売りが出
たことが圧迫要因になった。
 銀12月限はリスク回避の動きや金の戻りを売られたことを受けて売り優勢となっ
た。
 ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では3973.2〜4028.7ドルの
レンジで推移、前日比21.6ドル高の4014.5ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて売り優勢となった
が、手じまい売り一巡後は押し目を買われた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、リスク回避の動きを受けて手じまい売りが出たことが圧迫要因になっ
た。ただ時間外取引の安値を維持すると、買い戻されて下げ一服となった。
 安値拾いの買いが下支えになったが、株安に加え、他の商品市場の下落でリスク回避
の動きが出たことが圧迫要因になった。また米金融当局者の利下げに慎重な発言も下げ
要因となった。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で4761.0〜4861.5セントのレン
ジで推移し、前日比32.8セント高の4835.0セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、手じまい売りが出たが、金に押し目買いが入ったことを受けて地合いを引
き締めた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、リスク回避の動きや金の上げ一服を受けて売り優勢となった。時間外
取引の安値を割り込み、4741.0セントまで下落したのち、下げ一服となった。
 11月5日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万4473オスン減の
3784万7209オンス、銀は1万0091オンス増の4億8146万8065オン
ス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、現在の金利水準に満足しており、イ
ンフレ率が目標の2%を下回っても、一時的だと考えられるとの見解を示した。
・9月のユーロ圏の小売売上高は前月比0.1%減と、市場予想の0.2%増に反して
減少した。消費主導の景気回復への期待に疑問を投げかけた。
・再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国で
10月に発表された人員削減数は前月比183%増の15万3074人となり、10月
として22年ぶりの高水準を記録した。
・イングランド銀行(英中央銀行)は、総合インフレ率が依然として高いことから、政
策金利を4.0%に据え置いた。据え置きは2会合連続。
・英イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁は、人工知能(AI)技術が大幅な生
産性向上をもたらすと予想される一方で、AIバブルが市場で起きる可能性があるとの
見方を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦政府機関の一部閉鎖で経済指標の発表
が滞り、インフレに関する公的統計が得られない状況の中で、自身は追加利下げに慎重
な姿勢を一段と強めていると述べた。
・米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は、米国のインフレ率が高止まりしている
ことを踏まえ、連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施するべきではないとの考
えを示した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、連邦準備理事会(FRB)は独立性を維
持しているため、短期的な政治的帰結に左右されずにインフレを抑制できるとし、FR
Bの独立性は米経済だけでなく世界経済にとって極めて重要になっているとの考えを改
めて示した。
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