シカゴ大豆市況=期近から大幅反落、中国向け需要期待の後退などで売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,115.00    1,115.00    1,090.00    1,091.75     -28.00
   2026/01   1,132.75    1,133.25    1,103.50    1,107.50     -26.75
   2026/03   1,141.25    1,141.50    1,113.50    1,117.50     -24.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       727,267         293,390         904,209  (+ 21,513)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高
 予算失効による米政府機関の一部閉鎖のため未更新
*米気象庁発表の6−10日予報(11月12日−11月16日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は期近から大幅反落。終値の前営業日比中心限月の1月限が26.75セント
安。
 米中首脳会談で中国側は年内に1200万トンの米国産大豆を購入することで合意し
たと伝えられ、首脳会談直後に中国による米国産大豆の購入が報告されたものの、その
後の購入が伝えられていないことが弱材料視された。また、米トランプ政権の関税が最
高裁で審理されるなか、その見通しに不透明感があることから手仕舞う動きが見られた
ことも下げ幅が大きくなる一因となった。
 11月限は1132.75セントで取引を開始し、直後に1133.25セントの
高値を記録。高値を離れた後は欧州の時間帯を終えるまで1020〜1026セントの
限られたレンジ内で高下したが、米国の時間帯には急速に軟化し1103.50セント
の安値まで一気に下落。安値で買い戻されたものの1110セントを上抜くと転売が
入る頭重い動きとなり、低迷したまま引けを迎えた。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では活発な低気圧の影響でブラジル中部および北部では14日まで雨
がちな天気が続くだろう。これまでのところ乾燥が発芽や生育に悪影響を与えるとの
懸念が広がっているが、今週から来週にかけての降雨が慈雨となり土壌水分の回復が
期待される。
 アルゼンチン産地では土壌水分はコーンや他の農産物の生育にとって依然として良好
な状態を維持。定期的に降雨が降っていることで疾病発生の可能性は高まっているが
コーン・大豆といった穀物の作付けまたは生育に適した状態を維持。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは北部を中心に降雨が発生。今後は前線の到来が続くが、極北部を通過
する見通しで多くの地域では降雨は発生しない見込み。また前線の影響で11月10〜
11日にかけて気温が低下するものの、気温はすぐに上昇するだろう。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大幅反落となった大豆に追随安となった。大豆粕
はこれまで上伸した後に転売が膨らんだため下げ幅が大きくなった。
 大豆粕12月限は前日比12.10ドル安の312.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは西部では概ね降雨は発生せず、東部で局地的な降雨。
・コーンベルトでは23日は降雨はないものの、24〜27日にかけて散発的な降雨
 となる見込み。
・プレーンズでは26〜27日にかけて局地的な降雨。生育環境は概ね良好。

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