株価指数先物【引け後】 早い段階で5万0500円処を回復しておきたい

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 50310 -550 (-1.08%)
TOPIX先物 3294.0 -19.5 (-0.58%)

 日経225先物(12月限)は前日比550円安の5万0310円で取引を終了。寄り付きは5万0230円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0220円)にサヤ寄せする形で、売りが先行した。直後につけた5万0460円を高値に戻り待ち狙いのショートが優勢となり、前場中盤にかけて5万円の大台を割り込み、後場の取引開始後に4万9680円まで下げ幅を広げた。その後は押し目狙いのロングが入り、中盤にかけて5万円の大台を回復。終盤にかけて5万0300円台まで下げ幅を縮めた。

 米国市場でハイテク株を中心に売られた影響もあり、東京市場でも指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]の下げの影響が大きく、2銘柄で日経平均株価を600円超押し下げる形となった。

 指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落により、先物市場ではショートを仕掛けやすくさせ、5万円割れから下へのバイアスが強まっていた。ボリンジャーバンドの+1σ(5万0880円)から下放れて5万円の大台を下回ったことで、目先的には同バンドと25日移動平均線(4万9080円)によるレンジが意識されよう。

 また、これまで上向きで推移していたバンドが、今週の下落によって収斂してきている。早い段階で+1σを突破できないと、25日線割れから-1σ(4万7680円)が射程に入ってくる可能性がある。

 週足については、上向きで推移する+1σ(4万9120円)と+2σ(5万2210円)によるレンジを継続している。ただ、来週は+1σが4万9760円、+2σは5万2950円に切り上がってくる。再び5万円に接近する局面では+1σ割れを狙ったショートを誘う動きが入りやすいだろう。

 まずは、オプション権利行使価格の5万円から5万2000円辺りのレンジを想定。早い段階で5万0500円処を回復できないと、5万円から5万0500円での推移になりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で15.27倍に低下した。一時15.16倍まで下げてきており、25日線(15.12倍)が射程に入っている。同線までの調整でいったんリバランスが意識されそうだが、一方で25日線を明確に下回ってくると、NTロングの巻き戻しが強まりそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7360枚、ソシエテジェネラル証券が1万8285枚、サスケハナ・ホンコンが4682枚、SBI証券が3352枚、モルガンMUFG証券が3212枚、バークレイズ証券が2803枚、JPモルガン証券が2701枚、ゴールドマン証券が2198枚、野村証券が1947枚、みずほ証券が1588枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万4703枚、ソシエテジェネラル証券が1万8102枚、バークレイズ証券が5555枚、JPモルガン証券が4787枚、モルガンMUFG証券が3532枚、ゴールドマン証券が3363枚、サスケハナ・ホンコンが2774枚、SMBC日興証券が1680枚、ビーオブエー証券が1592枚、シティグループ証券が1189枚だった。

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