●週間見通し原油、IEA月報で一段安を試すか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は60ドル台を割り込む軟調地合になった。ロシア産原油取引を巡る混乱も報告
されているが、改めて原油相場を押し上げるような動きはみられなかった。逆に需給緩
和見通しの織り込みが再開され、下値模索の展開になっている。特に目新しい売買材料
などが浮上した訳ではないが、ロシア産の供給障害が発生しても、需給緩和見通しに変
化は生じないとの見方が織り込まれている。
 今週も戻り売り優勢の展開になろう。まだロシア産の供給不安は残されるが、国際需
給見通しを大きく変えるようなインパクトは想定されていない。このまま需給緩和見通
しが織り込まれると、50ドル台後半で上値の重さを維持しよう。13日に国際エネル
ギー機関(IEA)月報が公表されるため、特にここで大規模な供給過剰見通しが再確
認されると、上値の重さが再確認されやすい。ロシア産の供給に想定以上の混乱が生じ
る展開には注意が必要。
 予想レンジは57.50〜62.00ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)



このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。