●論点解説金、経済指標の下振れを先取りか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 10日の金相場は100ドル超の急伸地合を形成した。米政府機関閉鎖の解消見通し
で投資家のリスク選好性は高まったため、安全資産である金相場は値下がりを支持する
余地もあったが、実際には底固さが目立った。米政府機関の閉鎖が解消されると、今後
は発表が停止していた米政府の統計の発表が再開される。その際に9月までに発表され
たものと比較して、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ判断を後押しするような
厳しい内容の統計が発表されるリスクが警戒されている模様だ。特に労働市場の減速懸
念を裏付ける数値が発表されると、12月金融政策を巡る議論が大きく利下げ方向に傾
くことになる。こうした流れを先取りした動きと言えよう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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