●論点解説穀物、米中穀物取引が引き続き焦点に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 中国税関は、米企業3社からの大豆輸入を許可した。3月に輸入禁止措置を講じてい
たが、約7ヵ月ぶりに禁止措置が解除されている。もちろん、米中大豆貿易環境の改善
を促すための取り組みの一つになる。同時に米国産木材の禁輸措置も解消されたこと
で、極めて政治的な意味合いの大きい動きと言える。10月20日の米中首脳会談後
も、中国はまとまった規模の米国産大豆を購入していない模様だが、新たな買い付けが
みられるのかが注目される。更に米国産大豆に対する13%の関税も撤回されると大豆
貿易環境は大きく変わる可能性もあるが、現状ではまだ関税引き下げの議論は殆ど聞か
れない。
 一方、米農務省(USDA)は10月14日に需給報告を発表する予定を示してい
る。二ヵ月ぶりの発表だが、トウモロコシに関してはイールド見通しが9月報告時点か
ら引き下げられるとの観測が強くなっていることもポジティブ。需給タイト感が浮上す
る余地は殆ど存在しないが、イベントリスクとしては注意が必要。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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