NY原油市況=小反発、前日に急落した反動で買い戻しが優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     58.47       59.21       58.12       58.69        + 0.20
  2026/01     58.49       59.15       58.11       58.64        + 0.15
  2026/02     58.32       59.02       58.04       58.52        + 0.10
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              903,294             1,897,303    ( + 1,951)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     246.47    - 1.69
                            2026/01     241.87    - 1.88
         改質ガソリン       2025/12     195.97    + 0.43
                            2026/01     189.14    + 0.31
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.15〜
0.20ドル安。その他の限月は0.05ドル安〜0.10ドル高。
 前日に大きく下げた反動から買い戻しが優勢となった。ただ、国際エネルギー機関
(IEA)が月報で供給過剰見通しを繰り返し指摘したことが重しとなり、戻りは鈍か
った。IEAは足元で供給が拡大しているなか、来年には供給過剰の規模が最大で日量
409万バレルに達すると想定している。この供給過剰は過去最大規模。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したことは重し。米
原油生産量は1386万2000バレルまで増加し、過去最高水準を更新したことや、
原油輸出が落ち込んだことが在庫を押し上げた。一方、製油所稼働率は89.4%まで
上昇した。
 ただ、石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産による供給過剰が指摘されているな
かでも、EIA週報で原油輸入量は減少傾向。米原油輸入量の4週間移動平均は日量
552万9000バレルまで減少し、年初来の最低水準を更新。
 時間外取引で12月限は58.12ドルまで軟化して前日安値を下回ったが、買い戻
しが優勢になると59.21ドルまで反発。ただ、通常取引開始後は上げ幅を削った。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続落した。原油相場の値動
きが限られ、石油製品の足並みは揃わず。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +641.3万(4億2758万)
ガソリン -94.5万(2億0506万)
留出油  -63.7万(1億1091万)
(クッシング地区)
原油 -34.6万(2252万)
*()は在庫総量
今日の材料
・トランプ米大統領がベネズエラ攻撃の選択肢について協議=米CBS
・トランプ米大統領はベネズエラ攻撃について決断できていない=同上
・イスラエルは米国と20年間にわたる軍事援助協定を模索=米アクシオス
・米原油在庫の市場予想は前週比150万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比130万バレル増
・ガソリン在庫は前週比140万バレル減
・留出油在庫は同94万4000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比4万3000バレル減
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