NYプラチナ市況=続落、米利下げ観測後退が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (26/ 1)  1559.2     1572.0      1531.7      1555.7    -  9.5
         (26/ 4)  1569.4    1586.4      1546.6      1570.2    - 10.1
 パラジウム  (25/12)  1415.00    1431.00     1388.00     1418.30   -  8.60
         (26/ 3)  1429.00    1442.50     1407.00     1436.40   -  4.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          20,226         32,397        82,409       (-    536)
 パラジウム         10,330         11,148        21,171       (-    229)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          46,590.24  - 557.24
     前日  154.55/57   1.1623/25   ・ナスダック         22,708.07  - 192.52
     本日  155.22/24   1.1588/90   ・10年米国債利回り      4.13  -   0.01
・NY原油  (25/12)   59.91 - 0.18  ・SPDR保有金残高  1,044.00  -   4.93
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが10.3〜9.5ドル安、
中心限月の1月限が9.5ドル安、パラジウムは8.60〜4.90ドル安、中心限月
の12月限は8.60ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測
後退や金軟調が圧迫要因になったが、買い戻されて下げ一服となった。欧州時間に入る
と、戻りを売られた。日中取引では、序盤の手じまい売りが一巡すると、下げ一服とな
ったが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 パラジウム12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や他の貴金属の
軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を1545.1〜1572.0ドルのレンジで推移し、
前日比8.3ドル安の1556.9ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、米連邦準
備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調が圧迫要因になったが、買い戻されて下
げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、序盤の手じまい売りが一巡すると、下げ一服となり、1564.8ド
ルまで戻した。その後は、金軟調を受けて戻りを売られ、1531.7ドルまで下落し
た。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。ジェファーソン
米FRB副議長は、FRBの政策金利は景気を刺激もせず冷やしもしない「中立水準」
に近づいているため、追加利下げは「ゆっくりとした」ペースで進めていかなければな
らないと述べた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1390.00〜1431.00ドルのレンジ
で推移し、前日比26.4ドル安の1400.50ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や他の貴金属の軟調を受けて売
り優勢となったが、買い戻されて下げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られ
た。
 日中取引では、買い戻される場面も見られたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下
げ観測後退や他の貴金属の軟調を受けて1422.00ドルで戻りを売られた。その後
は買い戻される場面も見られたが、終盤に売り圧力が強まり、1388.00ドルまで
下落した。
 14日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比8959オンス減の62万
0315オンス、パラジウムは変わらずの17万3224オンス。
今日の材料
・2025年のユーロ圏の経済成長率が1.3%になるとの見通しを示し、従来の
0.9%から引き上げた。欧州委は「当初は関税引き上げを見越した輸出の急増に後押
しされたが、これまでのところ観察されている緩やかながら着実な成長は、厳しい外部
環境に直面する域内経済の強靭性を浮き彫りにしている」と述べた。
・11月のニューヨーク連銀製造業景況指数は18.7と前月の10.7から上昇し
た。市場予想は6.0。
・10月のカナダの消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇だった。前月
の2.4%と比べ、伸びが鈍化した。
・8月の米建設支出は年率換算で前月比0.2%増加した。住宅ローン金利の上昇が引
き続き一戸建て住宅建設の重しとなる中、7月から予想外に回復した。住宅改修が寄与
したとみられる。
・米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、雇用市場からさま
ざまなシグナルが出ており、労働市場が減速している可能性があるとの見解を示した。
・米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、FRBの政策金利は景
気を刺激もせず冷やしもしない「中立水準」に近づいているため、追加利下げは「ゆっ
くりとした」ペースで進めていかなければならないと述べた。
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