大阪12月限 日経225先物 48500 -1770 (-3.52%) TOPIX先物 3238.0 -104.5 (-3.12%) 日経225先物(12月限)は前日比1770円安の4万8500円で取引を終了。寄り付きは4万9830円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万9785円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き後に4万9980円まで下げ幅を縮めたが、5万円の大台を回復できなかったことで戻り待ち狙いのショートが強まり、前場中盤にかけて4万9130円まで下落幅を広げた。売り一巡後は前場終盤にかけて押し目待ち狙いのロングが入り4万9500円台を回復する場面もあった。 ただし、ランチタイムで前場半ばにつけた安値水準に接近すると、後場の取引開始直後にこれを割り込み、4万8690円まで下げ幅を広げた。後場中盤以降は4万8800円~4万9000円辺りでの保ち合いとなったが、終盤にかけて持ち高調整のロング解消で下へのバイアスが強まり、4万8500円と本日の安値で終える形だった。 米国市場で半導体・AI(人工知能)関連株への利益確定が強まったこともあり、東京市場でもソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]、フジクラ<5803>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の下げが重荷になった。東証プライムの8割超の銘柄が下落。東証33業種別指数はすべてのセクターが下げており、押し目狙いのロングを入りにくくさせている。 一方で、後場に入ってからの一段安によってボリンジャーバンドの-1σ(4万8570円)が射程に入るなか、短期的にショートを仕掛けてくる動きに向かわせた。売り一巡後は4万8800円~4万9000円処で底堅さはみられたものの、5万円台回復を狙った動きとはならず、終盤にかけてのロング解消によって-1σまでの急落となった。25日移動平均線(5万0060円)水準から一気に-1σまで急落したことで、レバレッジ型ETFなどのヘッジ対応のショートも膨れたとみられ、需給状況は悪化している。 週足では+1σ(5万0030円)を明確に割り込んだことで、13週線(4万7060円)辺りまでの調整があってもおかしくないだろう。それでも13週線を突破した4月以降の上昇トレンドは維持している。ただ、急ピッチの下落となったことでヘッジ対応の動きがしばらく警戒されやすいため、目先はボトムを探る流れとなりそうだ。13週線のほか、日足の-2σ(4万7530円)辺りがボトムになろう。 本日の急落で一気に-1σまで下げたことで、いったんは-1σからの反転も意識されそうだが、戻りの鈍さが意識されてくると一段安を狙ったショートが強まる展開もあろう。エヌビディアの決算がトリガーになることも考えられるため、まずは決算を受けた米国市場の反応を見極めたい。 NT倍率は先物中心限月で14.97倍に低下した。一時15.02倍をつける場面もみられたが、その後は-1σ(14.99倍)が抵抗線として意識され、14.92倍まで下げる動きもあった。-2σ(14.76倍)辺りが射程に入ってくる可能性もあるとみられ、NTショートに振れやすくなろう。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万1451枚、ソシエテジェネラル証券が1万8549枚、サスケハナ・ホンコンが5516枚、モルガンMUFG証券が4414枚、SBI証券が3471枚、バークレイズ証券が3252枚、ゴールドマン証券が2866枚、野村証券が2733枚、JPモルガン証券が2261枚、日産証券が2204枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が3万9350枚、ソシエテジェネラル証券が3万1715枚、バークレイズ証券が7455枚、JPモルガン証券が5771枚、ゴールドマン証券が5361枚、モルガンMUFG証券が4503枚、サスケハナ・ホンコンが2810枚、ビーオブエー証券が2708枚、野村証券が1615枚、インタラクティブ証券が1383枚だった。 株探ニュース
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