大阪12月限 日経225先物 49920 +1280 (+2.63%) TOPIX先物 3312.5 +63.5 (+1.95%) 日経225先物(12月限)は前日比1280円高の4万9920円で取引を終了。寄り付きは4万9990円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万9280円)を大きく上回る形からギャップアップで始まった。寄り付き直後につけた4万9980円を安値にロングが強まり、5万円回復から現物の寄り付き直後には5万0620円まで急伸した。その後は利益確定に伴うロング解消のほか、戻り待ち狙いのショートが意識され、前場終盤にかけて5万0100円~5万0200円辺りでの推移となった。 後場の取引開始直前に5万0300円をつけたものの、やや上値の重さが意識されると一気に4万9680円まで上げ幅を縮めた。ただ、終盤にかけては4万9800円~5万0080円処での底堅さがみられていた。 米国市場では取引終了後にエヌビディアが発表した決算が予想を上回ったことがポジティブ視された。日経225先物は足もとの調整でボリンジャーバンドの-1σ(4万8960円)まで下げてきたこともあり、同社の決算評価を契機としたリバウンドは想定されていた。ただし、18日の急落局面でロングを解消していたこともあり、予想以上にロングが集中する形になった。 寄り付き後は一気に5万円台を回復し、18日の下落分を埋める上昇になったため、レバレッジ型EITなどのヘッジ対応のロングも意識させた。朝方の急伸後に上げ幅を縮めたが、前場は25日移動平均線(5万0150円)を上回っての推移を継続。後場に入り同線を割り込んだことで、短期筋のロングを解消する動きに向かわせたようであり、終値での5万円台回復とはならなかった。 もっとも、18日の急落分を寄り付きの早い段階で上回り、4ケタの上昇で終えているため、需給状況は一気に改善してきた。-1σと25日線によるレンジが意識される形になるが、ナイトセッションで25日線は5万0200円辺りに上昇してくる。米国市場でエヌビディアの決算評価が他の半導体・AI(人工知能)関連株に波及するようだと、東京市場で改めてこれを評価する動きが期待され、25日線突破を狙ったロングを誘いそうだ。 一方で、エヌビディアは時間外取引で5%あまり上昇していたため、これを上回るインパクトをみせないと、材料出尽くし感から5万円辺りでは戻り待ち狙いのショートに向かわせる展開も想定しておきたい。足もとで値幅の出やすい状況が続いているが、東証プライムの売買高は24億株台での推移が続いている。明確にポジションを傾けている動きというよりは、リバランスの商いで振らされているようである。 先物市場でもスキャルピング中心の商いのなかで、レバレッジ型ETFのヘッジ対応の動きに大きく振らされている面もある。25日線を明確に上抜けてこないと、再び下へのバイアスが強まる可能性もあろう。 NT倍率は先物中心限月で15.07倍に上昇した。半導体・AI関連株への資金集中が再燃するなか、NTロングに振れる形になった。一時15.21倍まで上昇しており、25日線(15.22倍)を捉えてきたが、同線が抵抗となる形で一巡感が意識されたようだ。-1σ(15.00倍)と25日線とのレンジを意識しつつも、-1σに接近する局面では-2σ(14.78倍)が射程に入る可能性があり、押し目でのNTロングの組成は難しい。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8101枚、ソシエテジェネラル証券が1万3536枚、サスケハナ・ホンコンが4895枚、SBI証券が3892枚、バークレイズ証券が3687枚、JPモルガン証券が3388枚、モルガンMUFG証券が2478枚、ゴールドマン証券が2258枚、日産証券が1872枚、野村証券が1839枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が3万3679枚、ソシエテジェネラル証券が2万3031枚、バークレイズ証券が7368枚、モルガンMUFG証券が5013枚、JPモルガン証券が4779枚、ゴールドマン証券が3901枚、シティグループ証券が3026枚、サスケハナ・ホンコンが2875枚、ドイツ証券が2415枚、BNPパリバ証券が1471枚だった。 株探ニュース
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