ゴム週間見通し=戻りは限定的か、上海ゴムや円相場に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】JPXゴムRSS3は、円安などの外的要因をきっかけに海外
勢から仕掛け的な買いが入る可能性があるとした。
【戻りは鈍いか】
 JPXゴムRSS3号の活発限月5月限は、11月28日に344.4円まで上値を
伸ばした後、321円台まで急落した。産地の豪雨による天然ゴム生産への影響が徐々
に判明してきた一方、直近の上昇を主導した海外勢の買い越しが急減している。このた
め、目先、自律反発があっても戻りは限定的となりやすい。ただ、上海ゴムがレンジか
ら上放れをすれば、JPXゴムRSS3も連れ高になる可能性がある。また、ドル・円
が再び円安に振れれば、買い意欲が強まる展開も考えられる。
【産地の豪雨の影響は限定的か】
 11月に東南アジアを襲った豪雨は、天然ゴムの主要生産地域であるタイ南部にも大
きな被害をもたらした。11月中旬から始まった豪雨は、天然ゴム生産が盛んなタイ南
部のソンクラー県を襲い、21日にはタイの天然ゴム主要産地のハジャイで降雨量が3
35ミリに達し、300年ぶりの豪雨となった。一部通信社によると、今回の豪雨によ
りタイの天然ゴム生産量が約9万トン減少する見込みである。
 ただし、タイの年間天然ゴム生産量が480万トン前後であることや、中国需要の停
滞を考慮すれば、今回の豪雨で需給が急激にタイトになる可能性は低い。なお、今後、
豪雨によるゴム樹の根腐れや世界第2位の天然ゴム生産国であるインドネシアの被害次
第では、状況が変わるので注意はしておきたい。
【上海ゴムはもみ合い】
 上海ゴムは、もみ合いとなった。中心限月の5月限は、11月5日に1万4825元
まで下落後、押し目を買い拾われ、11月21日には1万5640元まで上昇した際
は、1万5500元超で戻り売りを浴びた。現状、1万5000〜1万5500元前後
でのレンジ相場となっている。ファンダメンタルズからゴム独自の支援材料は見当たら
ないが、チャート的には1万5500元付近の売りをこなせば、1万6000元を目指
す流れになる可能性がある。
【東京ゴム活発限月の5月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の5月限は、急反落となった。11月下旬からの値動きを
確認すると、11月19日に一代の高値を更新すると買い意欲が一段と高まり、同月2
8日には、344.4円まで上値を伸ばした。同水準で上値が抑えられると、一転して
売りが先行、12月4日の夜間取引(チャート上は5日)では一時321.1円まで下
落し、一代の高値を付けてからわずか4営業日で23.3円もの急落となった。その後
は、買いがやや優勢となっている。
12月1週目の急落に対する自律反発場となれば、節目の330円付近が最初の関
門。終値ベースで同水準を上抜くと、11月28日の高値344.4円から4日の夜間
取引の安値321.1円までの下落の半値戻しがある332円付近が抵抗になりそう
だ。一方、一段安となれば、節目の320円がポイントになる同水準を割り込むと、取
組高の少ない価格帯に入ることから売りが加速し、節目の315.0円や310.0円
が意識される。
【今週の注目ポイント】
 ドル・円相場に注目したい。直近の下落は、ドル・円相場に連動している面がある。
ドル・円の一段安となれば、円高を手掛かりに売りが先行しそうだ。
【相場予想レンジ】
 12月8〜12日のJPXゴムRSS3号3月限の中心レンジ予想は315〜345
円前後。テクニカルの支持線320.0円(節目)、抵抗線は340.0円(節目)。
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