金・銀午前=金が反発、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、利食い売
り売りなどが出たが、ドル建て現物相場の堅調を受けて押し目を買われた。銀はニュー
ヨーク高と円安を受けて期先2本が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が202〜287円高、金ミニが
231.5〜320.0円高、ゴールドスポットが1046円高、銀が5.0〜
14.0円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万5107枚、金ミニが1万3172枚、ゴ
ールドスポットが39枚、銀が10枚。
【NY金は押し目を買われる】
 金は押し目を買われた。10月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数
は767万件と前月から1万2000件増加した。求人は小幅に増えたものの、企業が
不確実な経済環境に対処する中、採用は低調に推移した。市場予想は715万件だっ
た。ドル高に振れたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて押し目を
買われた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、同国と欧州の同盟国は、和平計画に関する「修
正版文書」を近く米国に提出する準備が整うと述べた。一方、欧州連合(EU)のコス
タ大統領は、ウクライナに対する向こう2年間の金融支援措置を巡る協議が大詰めを迎
えており、少なくとも承認に必要な加盟国の支持が得られるとの見通しを示した。加盟
各国の財政事情が厳しい中で、EU域内で凍結されたロシア資産約2100億ユーロを
活用する支援が望ましいとされている。
 金先限は夜間取引で2万1610円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因
になった。円相場は1ドル=156円台後半の円安に振れた。銀先限は299.9円ま
で上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米雇用動態調査(JOLT
S)で求人件数が増加したが、押し目を買われて堅調となった。アジア市場では、朝方
の4210.56ドルから、買い優勢となった。
 午前11時現在、4214.38ドルで推移、銀は6127セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4180.94ドル、銀が5798セント。

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