22日の東京株式市場は半導体関連の主力銘柄中心に投資資金が流入し、日経平均は一時1000円超の上昇をみせる場面があった。大引けはやや伸び悩んだものの900円近い上昇でフシ目の5万円大台を回復した。 大引けの日経平均株価は前営業日比895円18銭高の5万0402円39銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は20億8310万株、売買代金概算は5兆141億円。値上がり銘柄数は771、対して値下がり銘柄数は780、変わらずは54銘柄だった。 前週末の米国株市場でAI関連株や半導体セクターに幅広く買い戻しの動きが広がり、ナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇が目立った。きょうの東京市場では、これを拠りどころに半導体製造装置の主力銘柄や半導体部材・素材を製造する銘柄群に投資資金が集中した。外国為替市場では円売りの動きが活発で一時1ドル=157円台後半まで円安が進んだことで、輸出セクターには有利に働いた。一方、長期金利の上昇が顕著となるなか、内需系銘柄には下げるものも多く、TOPIXの上げ幅は限定的だった。業種別では33業種中17業種が上昇とかろうじて過半を占めたものの、個別株ベースでは値上がり銘柄数がわずかながら値下がり銘柄数を下回るなど、日経平均の上昇パフォーマンスとは大きなカイ離が生じている。 個別では、4000億円という群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が高く、売買代金2位に入ったキオクシアホールディングス<285A.T>は8%超の大幅高となった。フジクラ<5803>が急伸、アドバンテスト<6857>も大きく水準を切り上げた。ディスコ<6146>の上げ足が目立ったほか、ファナック<6954>も物色人気。KOKUSAI ELECTRIC<6525>は12%超の上昇で値上がり率首位となり、芝浦メカトロニクス<6590>も大幅高、日本マイクロニクス<6871>、レゾナック・ホールディングス<4004>など半導体関連やその周辺株に買いが顕著だった。 半面、任天堂<7974>が売りに押され、サンリオ<8136>、ソニーグループ<6758>も弱含みで推移した。東京海上ホールディングス<8766>、イオン<8267>が軟調、NEC<6701>、富士通<6702>も冴えない値動き。FPG<7148>がストップ安で売り物を残したほか、西武ホールディングス<9024>が急落、西松屋チェーン<7545>も大幅安、ACCESS<4813>なども安い。ニトリホールディングス<9843>の下げも目立った。 出所:MINKABU PRESS
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