きょうの為替市場、ドル円は東京時間に一時155円台半ばまで下落していたものの、NY時間にかけて156円台に買い戻される展開。前日の米GDPが予想外に強い数字となり、FRBの早期利下げ期待は後退。ただ、ドル安の動きに変化はない。短期金融市場では4月までの利下げ確率が90%付近から75%程度まで低下している状況。 本日の21日線が155.90円付近に来ており、現在はその水準でサポートされているが、ブレイクするようであれば、重要なチャート上のサポートとも見られている154円台半ばの水準が視野に入る状況。下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しを強める可能性があるとの指摘も出ている。 ドル円は前日は片山財務相のインタビューを受けた円高の動きは続いているものの、クリスマス・年末という時期の中で、あくまで調整が中心。新規マネーが入ってくれば、ドル円は再び160円を目指す展開になるとの見方も多いようだ。 介入観測を背景に円は回復基調を維持しているが、海外勢中心に介入への警戒は根強いようだ。「ファンダメンタルズから乖離した動きや年末の薄商いは、介入にとって説得力のある環境で、休暇シーズン中に行動が取られるリスクはある」との指摘も出ている。 このあとの日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 24日(水) 157.00(7.9億ドル) 158.00(5.9億ドル) 26日(金) 155.50(4.8億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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