【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における12月 30日時点の大口投機家の売り越しは438万0880枚となり、前週の384万 5107枚から拡大した。取組高合計は4952万9104枚となり、前週から26万 9429枚(0.5%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.6%増、債券 合計が0.6%減、為替合計が0.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.6%減、エネルギー合計は微減、金属合計は2.5%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式、債券で手じまい売り、 新規売りが出て売り越しを拡大した。為替は新規買い、買い戻しが入って買い越し(ド ル売り)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、トランプ米大統領がウクライナの和平案の協議が進んだとしたが、ロシアの プーチン大統領が大統領公邸への攻撃を理由に立場を見直す考えを示し、先行き不透明 感が高まった。また中国が台湾周辺で軍需演習を実施し、地政学的リスクが意識され た。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が1万4068枚買い越し(前週1223枚買 い越し)、ユーロは15万7465枚買い越し(同15万9891枚買い越し)、英ポ ンドは3万3207枚売り越し(同4万1199枚売り越し)となった。ユーロは新規 売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がイエメンでサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が軍 事衝突したことが支援要因になったが、株安などに上値を抑えられた。金はウクライナ 和平案に対する期待感や証拠金引き上げを受けて利食い売り主導の調整局面を迎えた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が6万4591枚買い越し(前週 6万4898枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニューヨ ーク金は23万1173枚買い越し(同24万0700枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万8042枚買い越し(同1万9343枚買い越し)に縮小した。金、プ ラチナともに手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが5万3192枚買い越し(前週6万4872 枚買い越し)、大豆は12万1811枚買い越し(同15万7779枚買い越し)に縮 小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は手じまい売りが買い戻しを上回 った。前週のコーンは、年末前のポジション調整や大豆急落を受けて売り優勢となっ た。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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