きょうの為替市場、前日のドル買い戻しは一服しており、ドルは再び上値の重い展開となっている。今週、一時152円台まで下落していたドル円は、前日に154円台まで買い戻されていたが、上値を抑えられている。153円台前半での値動き。 明日につなぎ予算の期限を前に、米国土安全保障省(DHS)の予算を巡って米議会が再び緊張しており、米政府機関の再閉鎖のリスクが高まっている。そのほか、イラン情勢の緊張が再燃しており、ドルは下落しているようだ。前日の反発分の大半を失っている。 米民主党議員は長期的な政府機関閉鎖を回避する条件として、トランプ大統領の移民取り締まり強化に新たな制約を求めている。トランプ大統領はイランに対し、核合意に応じなければ軍事攻撃に直面すると警告している状況。 ストラテジストからは「今回のドル安の流れは、単なる介入観測報道だけでは説明できない。米政府機関の一部閉鎖の可能性や、トランプ大統領によるイラン攻撃の繰り返しの示唆はドルにとってマイナスだ」との指摘が出ている。「ドルの弱気トレンドに現時点でほとんど誰も逆らおうとしない。前日のベッセント財務長官の発言は一時的に和らげたに過ぎず、年初からの一連の出来事がドルに対する何らかの再評価を引き起こしている」とも述べた。 予測不可能な米政治情勢は市場に新たなリスクプレミアムを織り込ませ、今年のドルはG10通貨の中で最下位圏に低迷している。伝統的に安全資産とされてきたドルへの投資家の見方が変わりつつあることが示されている。 米財政赤字、制裁リスク、貿易摩擦に加え、金などの他の準備資産への分散投資加速が、ドルへの圧力となっている模様。 日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は153円台に複数観測されている。 29日(木) 153.00(5.3億ドル) 153.50(6.8億ドル) 153.75(16.6億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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