ポンドはジョンソン発言で上値の重さも=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはパウエルFRB議長の講演や米中対立の再燃で為替市場はドル売りの反応を見せる中、ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.2280ドル付近まで一時上昇している。

 ただ、合意なき離脱への懸念が依然として根強い中でロンドン時間には1.21ドル台に値を落とす場面も見られていた。きのうはドイツのメルケル首相が「離脱期限の10月31日までにバックストップの解決策を見出せる」と述べたことをきっかけにポンドは買い戻しを強めていた。

 ジョンソン英首相はEU離脱協定の再協議を望んでおり、バックストップ条項の削除を求めている。当初、EUは拒否反応を示し、市場も再交渉は困難との見方が優勢だったが、メルケル首相の発言に可能性を見出したようだ。

 しかし、EUは再交渉のテーブルには着くかもしれないが、バックストップ条項削除の実現は難しいとの声も多い。そのような中、先ほどジョンソン首相の発言が伝わり、「EUにスタンスを変更するよう説得するのは容易ではなく、時間がかかると」述べたことで、ポンドドルは先ほどから上値を重くしている。

GBP/USD 1.2253 GBP/JPY 129.18 EUR/GBP 0.9090

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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