3日の金相場は、米金利上昇・ドル高で大きく値を崩した。2日は地政学リスクの織 り込みが優勢だったが、株価急落の影響もあって持高調整の動きが優先された。今回の イラン情勢に対しては、米国債への退避ニーズは限定される一方、インフレ期待の織り 込みが活発化している。原油相場の上昇もあり、米連邦準備制度理事会(FRB)が利 下げを継続できるのか、当局者の意見も割れている。一方、為替市場では明確に「有事 のドル買い」がみられ、結果的に米金利上昇・ドル高が金相場の上値圧迫要因として機 能している。 ウクライナ戦争時には、当初は安全資産買いで急伸したが、その後は強力なインフレ 圧力発生が各国の利上げ対応を促し、金相場は値崩れを起こした経験もある。現時点で はメインのシナリオではないものの、軍事紛争の長期化で原油相場がスパイク型の上昇 を見せた場合には、金相場が大きく値を崩す可能性も想定しておく必要がある。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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