円買い優勢、植田総裁がタカ派的、さらに欧州株など株式市場は全面安=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
円買い優勢、植田総裁がタカ派的、さらに欧州株など株式市場は全面安=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、円買いが優勢。日本時間午後3時半から始まった植田日銀総裁会見で、タカ派的な姿勢が垣間見えたことで市場では4月利上げ観測がやや高まった。さらに、中東ではガス田に対する攻撃の応酬となっており、本日の欧州天然ガス相場は35%高と高騰。エネルギー価格上昇を嫌って欧州株は大幅安となっている。リスク回避的な円買いも加わっているようだ。ドル円は植田会見前の159.80付近からロンドン序盤にかけて159.04付近まで下落した。クロス円も下落。ユーロ円は182円近くへ、ポンド円は210円台後半まで売られた。足元では、やや下げ渋りも引き続き前日比マイナス圏で推移している。一方、ドル相場は方向感無く売買が交錯している。ユーロドルは1.14台後半、ポンドドルは1.32台後半を中心とした水準となっている。英ILO失業率は5.2%と前回と同水準となり、雇用者数は予想外に増加したが、特段のポンド買い反応はみられず。スイス中銀とスウェーデン中銀は政策金利を予想通り据え置いた。この後発表される英中銀とECB政策金利も据え置きが市場コンセンサスとなっている。

 ドル円は159円台前半での取引。東京早朝の159.87付近を高値に、その後は終始上値重く推移している。東京昼前に日銀が政策金利据え置きと発表したが、159円台後半で目立った反応はみられなかった。日本時間午後3時半からの植田日銀総裁会見が始まると円買いが持ち込まれた。基調インフレに変化がなければ利上げ路線を継続する姿勢が示され、市場は予想よりもタカ派的と捉えた。ロンドン序盤にかけて安値を159.04付近まで広げ、その後も159円台前半で推移している。

 ユーロドルは1.14台後半での取引。この日は1.14台半ばから1.14台後半での振幅が続いている。東京午前の1.1491付近を高値に、ロンドン序盤の1.1443付近を安値とするレンジで推移。足元では下げ渋りとなっている。ユーロ円はドル円とともに円買い圧力が優勢。東京午前の183.44付近を高値にロンドン序盤には182.06付近まで下押しされた。その後は182円台後半へと下げ渋っている。対ポンドでは目立った方向性をみせていない。このあとのECB理事会では政策金利据え置きが予想されている。スタッフ見通しではインフレ予測が注目されよう。

 ポンドドルは1.32台後半での取引。東京午前の1.3298付近を高値に、ロンドン序盤にかけて1.3246付近まで安値を広げた。足元では1.32台後半へと再び上昇。ポンド円は東京午前の212.36付近を高値に上値を抑えられている。ロンドン序盤にかけては安値を210.85付近に広げた。その後は211円台前半まで買い戻されている。ユーロポンドは0.8632から0.8649までのレンジで振幅。日本時間午後4時に発表された英ILO雇用統計では、失業率は5.2%と予想5.3%を下回り、前回と同水準にとどまった。雇用者数は予想外に増加した。しかし、目立ったポンド買い反応は見られなかった。この後の英中銀金融政策発表では、政策金利据え置きが市場コンセンサスとなっている。市場では据え置き7に対して利下げ2の票割れが想定されている。 
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。