昨日の急激なドル売りは一服、トランプ不確実性で様子見ムード=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
昨日の急激なドル売りは一服、トランプ不確実性で様子見ムード=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、全体に方向感に欠ける展開。昨日はトランプ米大統領が「イランへの軍事攻撃延期」を発信したことで、原油急落とともに有事ドル買いが急速に巻き戻された。しかし、本日は一転して様子見ムードが強くなっている。昨日の急激な値動きがトラウマとなりNY早朝にトランプ大統領が再び新たな発信を行う可能性が意識されているもよう。市場参加者は積極的にはポジションを傾けづらい状況だ。一方で、昨日の発信によって市場を安心させるリップサービスはひとまず済んだ、との声もあるようだ。市場が警戒する昨日の二番煎じはなく、肩透かしに終わる可能性も残る。ドル円は158円台半ばから後半での振幅。ユーロドルは1.15台後半から1.16台乗せ水準、ユーロ円は183円台後半から184円付近までのレンジで揉み合い。中東情勢をめぐる停戦合意への期待と、報復応酬の長期化によるホルムズ海峡閉鎖リスクが交錯するなかで、一方向への値動きは続きにくいようだ。NY原油先物は昨日の84ドル台までの急落から下げ渋っており、きょうは一時92ドル台まで反発した。足元では90ドル前後に落ち着いている。この日発表された一連の3月英欧PMI速報値は予想を下回る結果が相次いだ。有事にともなうエネルギー価格高騰が懸念材料となった。ただ、欧州株は高安まちまち、米株先物・時間外取引は前日の上昇から小反落にとどまっている。

 ドル円は158円台後半での取引。東京朝方の158.28付近を安値に、買い優勢で推移している。東京午後には158.80付近まで上昇した。前日のトランプ発言で急速にドル売りが進行したが、今日は買戻し圧力が優勢になっている。しかし、上値も重く、ロンドン朝方には158.40付近まで反落。ロンドン勢の本格参加とともに再び158.80付近まで買われたが、上抜けには至らず。前日比ドル高圏で高止まりしている。中東での戦闘はまだ継続しており、リスク警戒感は残っている。欧州株は高安まちまち。米株先物・時間外取引は小反落。

 ユーロドルは1.16付近での取引。この日は1.1576付近から1.1618付近までのレンジで振幅を繰り返している。足元では1.16付近で落ち着いている。ユーロ円は下に往って来い。東京早朝の184円付近から東京午前に183.63付近まで下落。その後は東京午後に184.06付近に高値を伸ばした。ロンドン時間には183.70付近から184円ちょうど付近での揉み合い。対ポンドでは方向感無く揉み合っている。一連の3月欧州PMI速報値は予想を下回る結果が相次いだ。中東有事によるエネルギー価格高騰がマイナス材料となった。ただ、結果に対するユーロ相場の反応は特段みられなかった。

 ポンドドルは1.34付近での取引。ユーロドルと同様に方向感無く振幅している。ロンドン朝方の1.3445付近を高値に、ロンドン序盤には一時1.3380付近まで下押しされた。足元では下げ一服。ポンド円は東京午前の212.27付近を安値に、ロンドン序盤の212.99付近を高値とするレンジで上下動。足元では212.70台と前日NY終値付近に戻している。ユーロポンドは0.8638から0.8658までの狭いレンジで揉み合っている。3月英PMI速報値もユーロ圏と同様に弱含んだがポンド相場に目立った反応は見られなかった。 
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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